国内事例
全国のサーキュラーエコノミー実践事例を、CE専門メディアの公式RSSから自動収集しています。各記事の著作権は出典元に帰属します。
- Circular Economy Hub発表 2026/10/23
アジア太平洋が挑むプラスチック汚染対策。国際条約の行方と都市・自治体の実践知【APCC2026レポート】
2026年9月に横浜で開催されたアジア太平洋循環型都市フォーラムで、国連のプラスチック条約交渉の現状と、条約発効を待たずに先行する都市・自治体の実践が議論された。条約合意には数年かかる見通しだが、汚染は日々悪化しており、都市の先導的な行動が国家の交渉を後押しすると強調された。
国際条約の現状と課題
公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の報告
- 国連環境総会(UNEA)5.2以降、国際交渉委員会(INC)がプラスチック条約の策定を進めている
- 次回INC会合は2027年3月に予定(議論は延長中)
- 条約合意後も、外交会議・批准プロセス・第1回締約国会議(COP1)準備を経て実装までさらに数年かかる見込み
条約のメリット
- 各国でバラバラな規制を調和させ、グローバル企業に公平な競争環境を創出
- 生産から消費に至るサーキュラーエコノミーへの移行を促進
課題
- 生産・消費の抑制を条約にどう落とし込むか
- 国ごとの出発点の違いをどう乗り越えるか
都市への期待
条約発効を待つ間も汚染は進行するため、都市によるプロアクティブで加速された行動が重要。現場の具体的実践が、国家の交渉や批准への自信を与える。企業・都市連携の実績と限界
エレンマッカーサー財団の取り組み
- 2018年に国連環境計画(UNEP)と「グローバル・コミットメント」を立ち上げ
- 署名企業は世界のプラスチックパッケージ市場の約**20%**を占める
実績項目 成果 バージンプラスチック使用回避 約1,400万トン(2018年以降) リサイクル含有量 3倍に増加 問題のある包装の市場排除 77万5,000トン 財団の主張
任意の目標だけでは限界があり、法的拘束力のあるグローバルに調和された要件が必要。国ごとのバラバラな規制では、先行企業が不利になりサプライチェーンが複雑化する。 - Circular Economy Hub発表 2026/10/13
環境省、プラスチック資源循環の実証事業に2件を採択。バイオエタノール由来原料と電材の水平リサイクル
環境省が2026年10月5日、プラスチック資源循環の実証事業として、バイオプラスチック転換とリサイクルプロセス構築の2分野で各1件を採択した。2026年4月17日〜5月29日の公募に対し、有識者による評価審査を経て選定された。
採択事業の概要
分野 採択事業者 事業内容 目標 バイオプラスチック転換 iPEACE223株式会社 バイオエタノール由来高収率モノマー製造によるプラスチック原料の脱炭素化技術実証 CO2排出量65%以上削減 リサイクルプロセス構築 株式会社GSIクレオス 再生プラスチックを用いた電気設備資材(電材)の実装を実現するための材料開発 電材の水平リサイクル実現 各事業の特徴
iPEACE223の取り組み
- バイオエタノールを原料とする独自の触媒・プロセス技術を実証
- 既存の石油化学設備との親和性が高い二段法プロセスの社会実装を推進
- 将来的には一段法プロセスの実用化を目指す
GSIクレオスの取り組み
- 使用済み電材を回収し、カーボンナノチューブ添加により劣化した樹脂の機能を回復
- 同じ電材製品への水平リサイクルを実現
- 送配電分野における再生プラスチック実装拡大とコスト安定化を図る
なお、併せて公募した「廃棄物等バイオマスを用いた省CO2型ジェット燃料等製造」など3事業の選定結果は別途発表予定。
- Circular Economy Hub発表 2026/10/13
東レ、自動車部品などに使われるプラスチック「PPS」の溶媒リサイクル技術を開発。新品同等の品質で2030年めどに販売へ
東レが自動車・電子部品向け樹脂「PPS」を廃材から溶媒で分離・回収する技術を開発。原料レベルまで分解せず樹脂のまま取り出すため、新品同等の品質を保ちながらCO2排出を約3割削減できる見込み。2030年めどに販売開始予定。
技術の特徴
- 対象素材: ポリフェニレンサルファイド(PPS)
- 手法: 溶媒マテリアルリサイクル(業界初の小規模実証、2026年9月時点)
- メリット:
- 新品PPSと同等の分子量・融点を維持
- ガラス繊維などの異物を効率的に分離・除去
- ケミカルリサイクルより省エネルギー
環境効果
項目 削減効果 温室効果ガス排出量 バージン原料比で約3割削減(基礎検討試算) ※実証検討で引き続き検証中
今後の展開
- 実証段階: 経済産業省「令和6年度 脱炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金」採択済み
- 販売目標: 2030年めど
- 連携: 自動車・リサイクル業界と協力し、廃材回収から再利用までの資源循環システム構築を目指す
- Circular Economy Hub発表 2026/09/14
リユース容器包装システムLoop、5,000万ドルの投資から得た3つの原則。テラサイクルCEO来日時に語る
リユース容器プラットフォーム「Loop」、約80億円の投資から得た教訓をテラサイクルCEOが語る
米テラサイクルが2019年にローンチしたリユース容器システム「Loop」は、200以上のブランドを巻き込み日本を含む各国で展開されたが、フランスを除き事業停止に。約5,000万ドル(約80億円)の投資から得た教訓と、フランスでのみ成功した要因が明らかになった。
Loopの仕組み
- テラサイクルとブランドが共同開発したリユース容器を使用
- 利用者は容器にデポジットを支払い、使用後は返却
- 返却容器は専用施設で洗浄・充填され再利用される
- 「捨てるという概念を捨てよう」を実現する取り組み
各国での展開状況
国・地域 展開状況 結果 米国・カナダ・英国 オンライン実証実験 事業停止 日本 小売2社・110店舗まで拡大 2025年5月販売終了、6月回収終了 フランス カルフール等と連携 500店舗以上・400品目を取り扱い継続中 事業停止の主な障害
ブランド側の課題:
- リユース用容器のデザイン開発が必要
- オペレーション変更と新工場建設が必要
- 使い捨て容器製品との競合優位性確保が困難
フランスで成功した要因
規制と助成金の存在(外部要因):
- 2027年までに市場流通容器包装の10%をリユース可能なものにする法的義務
- (助成金の詳細は原文に記載なし)
背景: Loopは「1950年以前、容器はブランドにとって価値ある資産だった」という原点に立ち返り、容器包装の価値を最大化することを目指した取り組み。使い捨て化によりコストとなった容器を、再び資産として位置づけることが狙い。
- Circular Economy Hub発表 2026/09/14
米国プラスチック協定、発泡ポリスチレン製輸送用包装を「問題・不要材料リスト」から除外
米国プラスチック協定、発泡ポリスチレン製輸送用包装を「問題・不要材料リスト」から除外
米国プラスチック協定が、これまで「問題あり・不要とされる材料リスト」に掲載していた発泡ポリスチレン製の輸送用包装をリストから除外した。輸送用途に限定した除外であり、他の用途(食品容器など)の扱いは不明。
主な内容
- 除外対象: 発泡ポリスチレン製の輸送用包装
- 除外理由: 原文抜粋では不明
- 他用途の扱い: 不明(食品容器等が引き続きリストに残るかは記載なし)
- 発表時期: 不明(「このほど」とのみ記載)
注: 本記事は会員限定記事の抜粋のため、除外の背景・理由、業界への影響、今後の方針などの詳細情報は含まれていない。
- Circular Economy Hub発表 2026/09/10
選別の壁だった黒色プラスチック、中赤外線技術で識別可能に。プラスチックリサイクル工程の早期選別が可能に
黒色プラスチックの選別が可能に。中赤外線技術でリサイクル工程の早期識別を実現
従来、リサイクル工程で選別が困難だった黒色プラスチックについて、中赤外線技術を用いた識別手法が開発され、早期選別が可能になった。黒色プラスチックは可視光や近赤外線を吸収するため、従来の光学選別装置では材質判別ができず、リサイクルの大きな障壁となっていた。
技術の特徴
- 中赤外線による識別: 黒色プラスチックでも材質ごとの分子振動スペクトルを検出可能
- 早期選別の実現: リサイクル工程の初期段階で黒色プラスチックを材質別に分別できる
- リサイクル効率の向上: 従来は埋立・焼却されていた黒色プラスチックの再資源化が期待される
実務への影響
黒色プラスチックは食品トレー、家電製品筐体、自動車部品などに広く使用されているが、これまでリサイクルが困難だった。本技術の実用化により、プラスチックリサイクル率の向上と、再生材の品質安定化が見込まれる。
注: 本記事は会員限定記事のため、技術の詳細(開発主体、実用化時期、導入コストなど)は抜粋から確認できませんでした。
- Circular Economy Hub発表 2026/09/09
再生プラスチックは「実験から実装へ」。REMARE、7社×気鋭デザイナーが挑む展示「REMARE Plastic SUMMIT 2026 Exhibition」を10月14〜16日に開催
三重県発のREMARE社が、食品・自動車・電機など7社の廃プラスチックを起点に、気鋭デザイナーと協業した量産前提のプロトタイプを一堂に展示。「実験から実装へ」をテーマに、再生プラスチックを建築・プロダクト現場で選ばれる素材として根付かせることを目指す。
イベント概要
項目 内容 会期 2026年10月14日(水)〜16日(金) 時間 10:00〜18:00(最終日のみ〜17:00) 会場 コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」1階「BOXX」 予約 Peatixにて事前予約制 入場料 不明 参加企業・体制
参加企業(7社)
カンロ、コクヨ、デンソー、日東工業、フジシールインターナショナル、三坂ライト工業、三菱電機参加デザイナー
AATISMO、阿部憲嗣、M&T、進藤篤、吉添裕人(空間デザイン)クリエイティブディレクター
NAO IWAMATSU(インダストリアルデザイナー)展示内容
- 各企業の廃材を起点にデザイナーと制作した量産前提のプロトタイプ
- 廃材サンプル、素材からプロダクトへ至るストーリー
- 展示プロダクトの一部を販売するマーケットコーナー
- 公式カタログ(アーカイブブック)販売
同時開催プログラム
会期中、オープニングトーク・デザイナートークなどのトークイベントを実施(詳細は特設サイト参照)。
- Circular Economy Hub発表 2026/09/07
環境省・経産省、プラスチック資源循環の3つのタスクフォースを設置。循環型設計の高度化やマスバランス等価値表示のあり方を検討へ
環境省・経産省は、プラスチック資源循環戦略の進捗を踏まえ、循環型設計の高度化・回収拡大・需要創出を重点的に検討する3つのタスクフォース(TF)を新設した。再生材の国内利用率が4.6%にとどまり、110万トンが海外流出している現状を改善し、原油・ナフサの中東依存からの脱却と再生材の国内循環への転換を目指す。
プラスチック資源循環戦略の進捗状況(2024年)
項目 目標 実績 達成状況 容器包装等の排出量削減 2030年までに累積25%削減 累積20.2%削減(2000年比) 進捗中 容器包装のリユース・リサイクル率 2030年までに6割 34.4% 遅れ 使用済みプラの有効利用率 2035年までに100% 89%(リサイクル約25%) 進捗中 再生材の国内利用率 2030年までに倍増(10%) 4.6% 大幅遅れ バイオマスプラ流通量 2030年までに約200万トン 21万トン 大幅遅れ
国内需給構造の課題
- 原料依存: 原油の95.9%、ナフサの73.6%を中東に依存
- 再生材流出: 再生材43万トンのうち110万トンが海外利用(国内投入量を上回る)
- 熱回収偏重: 総排出量911万トンのうち608万トンがサーマルリカバリー、101万トンが単純焼却・埋立
新設される3つのタスクフォース
1. プラスチック容器包装の持続可能設計TF
- 目的: リサイクル工程や再生材の質を阻害する素材・成分・形態を整理し、循環性設計の普及・高度化策を検討
- 第1回会合: 2024年9月15日(リサイクル事業者アンケート・ヒアリング結果、欧州の環境配慮設計ルール動向を紹介)
- 第2回会合: 2025年1月頃(対応策整理、次年度方針提示)
2. プラスチック資源徹底回収・サプライチェーン最適化TF
- **
- Circular Economy Hub発表 2026/08/21
DNPら6社、環境省事業で建設現場の廃プラスチック循環モデルを実証。大和ハウス工業の現場で検証開始
DNP、資源循環システムズら6社が環境省事業に採択され、建設現場の廃プラスチックをAI分別・再資源化し、建材などに再利用する循環モデルを大和ハウス工業の現場で実証する。2026年6月から2027年2月まで実施。
背景と課題
建設現場の廃プラスチックは材質・形状が多様で汚れや異物が付着しやすく、以下3つの課題が循環を妨げていた。
- 現場での分別精度の低さ
- 再資源化後の品質確保の困難さ
- 再生材の利用先確保の難しさ
主な検証項目
項目 内容 AI分別の高度化 AI分別サポートシステムによる材質判定・分別支援、AIカメラで分別状況を可視化し作業員の行動変容を促進、マテリアルリサイクル率向上に向けた分別モデル検証 品質確保 高度選別・洗浄・造粒によりPP・PEを中心とした再生原料の安定製造、品質・歩留まり検証 利用先拡大 建材・建設副資材への適用検証、再生材を活用したアート作品など高付加価値用途開発、LCAによる環境価値定量評価、トレーサビリティ基盤検討 参画企業と役割
- 資源循環システムズ: 全体統括、事業設計、進行管理
- 大栄環境: 再資源化工程設計、事業性検討
- DNP: LCAによる環境価値定量評価
- BIPROGY: AI分別支援、データ可視化、トレーサビリティなどDX領域
- 三重中央開発: 回収・再資源化、高付加価値製品開発
- 八木熊: コンパウンド技術による材料化、実用材開発
- 大和ハウス工業(協力): 実証フィールド提供、再生材製品評価
環境省は本事業を含め建設・小売・自治体など8件を採択している。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/20
プラスチックのケミカルリサイクル、バージン材比最大3.7倍のコスト高。欧州委共同研究センターが試算
欧州委員会共同研究センター(JRC)が、プラスチックのケミカルリサイクルは現時点でバージン材の最大3.7倍のコストがかかると試算。解重合と熱分解の2技術について、2025年時点の経済性と今後の見通しを分析した報告書を2026年7月22日に公表した。
報告書の概要
項目 内容 公表日 2026年7月22日 公表機関 欧州委員会共同研究センター(JRC) 委託元 DG GROW(欧州委員会域内市場・産業・起業・中小企業総局) 報告書名 Economic viability of chemical recycling – Current and future perspectives 分析対象技術 解重合(プラスチックを化学的に分解しモノマーに戻す)<br>熱分解(熱で分解) 分析内容 2025年時点のコスト構造と今後の見通し 主な試算結果
- コスト比較: ケミカルリサイクルはバージン材比で最大3.7倍のコスト高
注: 抜粋が会員限定記事の冒頭部分のため、具体的なコスト内訳、技術別の詳細比較、将来見通しなどの情報は不明。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/17
三菱総合研究所、環境省事業でプラスチック容器包装9社連携の実証開始。剥離・脱墨の設備・技術の共同利用
三菱総合研究所が環境省事業として、プラスチック軟包装材の資源循環を目指す9社連携の実証を2026年8月5日に開始。個社単独ではなく、複数企業が剥離・脱墨の設備・技術を共同利用する「協創型プラットフォーム」の成立可能性を検証する。
参画企業(9社)
- アールエム東セロ
- 共栄社化学
- ZACROS
- 大日本印刷
- 東洋製罐
- TOPPAN
- 朋和産業
- 細川洋行
- 三菱ケミカル
実証の目的と内容
本実証は個別技術の優劣比較ではなく、協創型PFモデルの成立可能性と課題の検証が目的。
1. 協創型PFモデルの有効性評価
評価項目 内容 比較対象 個社単独利用 vs. 共同利用 検証指標 再生材の品質、コスト競争力、供給安定性 対象範囲 回収から再生利用までのサプライチェーン全体 整理事項 事業者の役割分担、連携の在り方、運用上の課題 2. 共通サンプルを用いた剥離・脱墨技術の実証
- 対象素材: プラスチック軟包装材(市場規模・実証意義を踏まえ選定)
- 実証プロセス: フィルムサンプル作成 → 破砕 → 剥離・脱墨 → 洗浄 → 比重分離・乾燥 → 再生ラフ材
- 目的: 各技術の処理・評価を通じた協創型PF化の課題把握
今後の方針
参画各社は実証で得た知見をもとに、協創型PFモデルの成立条件・運営課題を整理し、社会実装・事業化および横展開に向けた論点を明確化する。MRIは成果を再生材利用拡大の政策検討や業界横断の取り組み具体化に活用する。
- Circular Economy Hub発表 2026/07/31
独小売シュヴァルツグループ、プラスチック削減目標値の多くを達成。プラ使用量36%削減
ドイツ小売大手シュヴァルツグループが2018年策定のプラスチック削減戦略「REset Plastic」を2025年度末に完了し、プラスチック使用量を36%削減するなど、目標値の多くを達成した。循環経済を企業戦略の中核に据え、プラスチック削減・再生材利用・包装の再資源化可能性向上の各分野で成果を示した。
主な成果
項目 達成内容 プラスチック使用量 36%削減(基準年:不明) 再生材利用率 向上(具体的数値:不明) 包装の再資源化可能性 向上(具体的数値:不明) 背景・意義
- 資源逼迫やサプライチェーン脆弱化が進む中、プラスチックの持続的利用は欧州の安全保障に直結する課題と位置づけ
- 環境課題にとどまらず、企業戦略として循環経済を推進
- 具体的かつ測定可能な目標設定により、2025年度に顕著な成果
注: 削減率以外の具体的数値や基準年、各目標の詳細は原文では会員限定記事のため不明。
- Circular Economy Hub発表 2026/07/22
家庭ごみの軟質プラスチックから高品質フィルム製造可能。AEPW報告書
家庭ごみの軟質プラスチックから高品質フィルム製造可能。AEPW報告書
廃棄プラスチック問題に取り組むAlliance to End Plastic Waste(AEPW)が、家庭ごみとして排出される軟質プラスチック廃棄物から高品質フィルムを製造できることを実証。年間5万トン規模の高度メカニカルリサイクル(AMR)工場の技術的・経済的評価を示し、EUの2030年再生材含有率35%目標達成に向けた実践的指針を提供した。
プロジェクト概要
項目 内容 報告書名 The Quest for Quality 実施主体 AEPW、CEFLEX(欧州循環型包装コンソーシアム)、Roland Berger(独)、HTP Engineering(オーストリア) 実施期間 2022年〜 評価対象 年間5万トン規模の高度メカニカルリサイクル(AMR)工場 目的 EUの包装・包装廃棄物規則(PPWR)が求める2030年までの再生材含有率35%達成支援 背景と意義
- 軟質プラスチックは世界のプラスチック包装の半分以上を占めるが、循環化が困難な分野
- 高品質フィルム製造の実現可能性を示すことで、軟質プラ包装の循環性向上に道筋
- 価値連鎖全体の連携と政策的支援を通じた商業規模での循環化加速の必要性を強調
- Circular Economy Hub発表 2026/07/09
EUと中国の環境政策対話、COP17見据え連携。停滞するプラスチック条約交渉も議題に
EUと中国が2026年6月23日、ブリュッセルで第11回環境政策対話を開催し、生物多様性・プラスチック汚染・化学物質規制での協力を確認した。今年後半の重要国際会議を前に両者の立場をすり合わせる狙い。
- プラスチック条約: ライフサイクル全体を対象とする法的拘束力ある国際文書の交渉前進を再確認。交渉は2025年8月のジュネーブ会合で決裂しており、2026年末〜2027年初の本会合再開に向けたロードマップが示されている
- 生物多様性: 2026年10月のCOP17(アルメニア・エレバン)でGBF実施状況の初の世界的進捗レビューを予定
- 資金: 生物多様性保全の公的資金には年間370億ユーロの不足があり、ネイチャークレジット等を補完策と位置づけ
- PFAS等の有害化学物質規制も議題
- Circular Economy Hub発表 2026/07/09
環境省、プラスチック資源循環の先進事業に8件採択。カインズや清水建設など建設・小売分野で実証拡大
環境省が令和8年度「プラスチック資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業」の採択8件を2026年6月25日に公表。建設・小売など従来分別が難しかった分野の実証が広がる。
項目 内容 公募期間 令和8年4月14日〜5月18日 採択件数 8件(令和7年度も8件採択) 主な採択事業:
- カインズ×掛川市: 店舗回収の大型製品プラにAI判定・無人受付システムを導入
- 資源循環システムズ: 建設現場の廃プラをAI分別支援〜再生材利用先確保まで一貫実証
- 清水建設: 現場ごとの分別状況に応じ高品質ペレットを製造する再資源化施設の実証
背景には2030年までにワンウェイプラスチックを累積25%排出抑制する国の戦略目標がある。
- Circular Economy Hub発表 2026/07/08
リサイクルしても使い道がない——欧州プラスチック包装、品質と市場整備が急務。欧州業界団体の報告書が警告
プラスチック軟包装の循環経済を推進する欧州業界団体CEFLEXが2026年5月、リサイクル材活用に関する報告書「Secondary Applications for Recycled Content」を公表した。
- バージンプラスチック価格の高騰でリサイクル材の競争力が一時的に高まっているが、市場変動次第で需要が消える不安定さを警告
- EUが2030年・2035年に義務付けるリサイクル率目標の達成に向け、品質確保と市場整備など構造的な対策・広範な対応を業界に要求
※出典元の続きは会員限定のため、要約は公開部分に基づく。
- Circular Economy Hub発表 2025/06/19
国際機関ら、プラスチック世界条約の実施に向けた報告書を公表。「公正な移行」を伴うCEモデルを提言
国際機関のGGGIとUNOSDが、プラスチック世界条約の実施に向けた報告書を公表。プラスチックのライフサイクル全体を対象に、影響を受けるコミュニティや労働者の「公正な移行」を確保したサーキュラーエコノミーモデルの重要性を提言している。
報告書の概要
項目 内容 公表日 2025年6月5日 公表機関 グローバル・グリーン成長研究所(GGGI)、国連持続可能な開発室(UNOSD) 報告書名 Bridging Gaps, Empowering Change: Tackling Plastic Pollution 目的 プラスチック世界条約を成功に導くための包括的ロードマップの提示 主な提言内容
- ライフサイクル全体のアプローチ: プラスチックの生産から廃棄までを視野に入れた対策
- 公正な移行の確保: 影響を受けるコミュニティや労働者への配慮を伴うCEモデルの構築
- 条約実施の実務的指針: 法的拘束力のある条約交渉が進むなか、実効性のある実施方法を提示
注: 本記事は会員限定記事のため、報告書の詳細な内容(具体的な政策提言、数値目標、実施スケジュール等)は原文抜粋から確認できません。
- Circular Economy Hub発表 2025/03/13
NRI、プラスチック循環を促す情報流通プラットフォームのガイドライン0次案を公表
野村総合研究所(NRI)が2025年1月、プラスチックのバリューチェーン全体で情報を共有するための「ガイドライン0次案」を公表。国家プロジェクト(SIP)の一環として策定され、現在は国内外からのフィードバックを受け付け中。
背景と課題
プラスチックのリサイクルでは、情報不足が大きな障壁となっている:
- 静脈産業側の課題: 製品の素材組成や使用履歴が不明なため、高品質なリサイクルが困難。手間とコストが増加
- 動脈産業側の課題: 再生材の品質・特性情報が不足し、再生材の利活用が進まない
ガイドラインの特徴
項目 内容 対象 プラスチック素材(食品容器、家電、自動車、建材など広範な用途) 位置づけ ディスカッションペーパー(段階的に更新予定) 策定方法 国内外の規制動向調査、多様なステークホルダーへのヒアリング 特徴 素材レベルでの情報流通に焦点(これまで検討が少なかった領域) 今後の展開
- 国内外からのフィードバックを受け付け、内容を段階的に更新
- 多様なセクターを巻き込んだ検討を促進
注: デジタル製品パスポート(DPP)など製品単位の情報流通は既に議論されているが、本ガイドラインは素材レベルでの情報流通という新たな領域に取り組む。
- Circular Economy Hub発表 2024/03/19
プラスチックリサイクルとDPP、国内実証から見えてきた現状と課題とは?
国内でプラスチックリサイクルとトレーサビリティの実証を実施。良質な回収材で洗浄工程を簡略化できた一方、臭気や品質基準のギャップが課題に
アミタホールディングスが代表幹事を務める「ジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(J-CEP)」で、ペットボトルキャップの回収から最終製品化までのプロセスと、サプライチェーン可視化・トレーサビリティシステムの実証が完了した。
実証の概要
項目 内容 プロジェクト名 ペットボトルキャップ回収・再生プロジェクト 実施期間 2022年10月〜2023年12月 回収場所 神戸市のコミュニティ型資源回収ステーション 試作品 爪切りホルダー、包装材のプチプチ® 主な成果
- 洗浄・乾燥工程の簡略化: 環境意識の高い市民による良質な回収材により、環境負荷の高い洗浄・乾燥プロセスを省略できた
- 高品質な再生: 一定品質のプラスチック素材への再生を確認。100%リサイクル材が最も高い耐久性を示した
- リサイクル材30%配合: 試作品では30%配合としたが、100%配合でも品質面で問題なし
明らかになった課題
- 臭気問題: 洗浄工程を省略した結果、ペレット化段階で甘い臭いが発生。量産時のリサイクラーの労働環境への懸念
- 外観品質: 印字されたキャップ由来の黒点が最終製品に混入。消費者ニーズ(リサイクルの証)とメーカーの品質基準とのギャップ
- 安全性評価: 不特定多数から回収した再生材の人体・環境への安全性評価が今後必要
今後は第二弾として、再生材の安全性評価を組み込んだ実証も検討中。
- Circular Economy Hub発表 2022/12/08
「プラスチック新法」「製品デジタルパスポート」「PaaS」。2022年のサーキュラーエコノミーを3つのキーワードで振り返る
2022年は、プラスチック循環化やデジタル基盤整備など、サーキュラーエコノミーの具体化が進んだ一方、ウクライナ侵攻によるエネルギー・食料価格高騰で先行き不透明感も増した年となった。Circular Economy Hubのアクセス数から、特に注目された3つのテーマを振り返る。
1. EUの法整備:デジタル製品パスポートと新電池規則
持続可能な製品イニシアチブ(SPI)の公表(2022年3月)
構成要素 内容 エコデザイン規則案 食品・医薬品を除くほぼ全製品が対象 デジタル製品パスポート(DPP) ライフサイクルでの価値最大化のカギ 新電池規制案 カーボンフットプリント開示、二次利用・再生材利用の義務化 企業持続可能性報告指令(CSRD) サステナビリティ開示の強化・拡大 - これらは日本を含む域外ビジネスにも大きく影響
- 2023年も引き続き注目度の高いトピック
2. PaaS(製品のサービス化)の多様な領域への展開
- 家具、ファッション、空調などさまざまな領域に広がる
- モノ単体ではなく、コト(サービス・体験)を提供するビジネスモデル
- サーキュラーエコノミー移行の鍵として期待される
- 既存サブスクがサーキュラーエコノミーを目的に再定義する動きも
- 持続可能性の観点では模索中で、ケースバイケースで最適な循環型モデルを検討する必要がある
3. プラスチック新法(記事内で詳細言及なし)
タイトルに挙げられているが、本文抜粋では具体的な内容に触れられていない。