国内事例
全国のサーキュラーエコノミー実践事例を、CE専門メディアの公式RSSから自動収集しています。各記事の著作権は出典元に帰属します。
- Circular Economy Hub発表 2026/09/25
UPDATER、繊維・アパレル向け「サーキュラートレーサビリティ」サービスの最新版提供開始
株式会社UPDATERが、繊維・アパレル産業向けに製品の生産から廃棄・再資源化までをブロックチェーンで記録・証明する「TADORi CHAiN」の正式版を2024年9月4日に提供開始した。欧州のデジタルプロダクトパスポート(DPP)義務化を見据え、国内外のアパレルブランドやサプライヤーが導入・実証を進めている。
サービスの主な機能
項目 内容 トレーサビリティ 原材料・製造から修理・リユース・リサイクルまでを一元管理 真贋証明 所有者・ブランド・製品パスポートの3点一致で複製・なりすまし防止 GHG算定 GHGプロトコル製品算定基準に沿い、Scope3含む排出量を製品・ロット単位で可視化 DPP対応 欧州ESPR委任規則を見据えた製品情報の一括登録・管理機能 導入実績
- 国内: YOKE、ARCH&LINE、BLINDMAN TOGS など
- 海外展開: Sustainable Mongolia など海外輸出・取引のあるブランド・サプライヤー
背景
欧州エコデザイン規則(ESPR)により、繊維・アパレル製品を含む対象製品にDPPによる情報開示が段階的に義務化される見込み。具体的要件は今後の委任規則で確定するが、2026年8月時点の欧州委員会準備調査をふまえた設計となっている。
- Circular Economy Hub発表 2026/09/01
デンソー、バッテリーパスポートサービスを自社開発で提供開始。欧州電池規則の義務化に対応
デンソーが欧州電池規則の義務化(2027年2月18日施行)に対応するバッテリーパスポートサービスを2026年8月25日に提供開始。EV用・産業用電池のトレーサビリティ管理を支援し、ブロックチェーン技術でデータ改ざんを防止する。
サービス概要
項目 内容 サービス名 DENSO Digital Product Passport Solution for Battery 提供開始 2026年8月25日 対象製品 EV用電池、LMT(軽輸送手段用)電池、容量2kWh超の産業用電池 準拠規格 欧州バッテリーパスレディコンソーシアムのデータモデル 主な機能
- 電池情報の一元管理: 基幹システムやサプライヤーから電池情報を効率的に収集し、製品ごとにバッテリーパスポートを生成
- QRコードアクセス: 利用者が製品のQRコードから電池情報を閲覧可能
- アクセス権限管理: 一般消費者・経済事業者など立場に応じて閲覧可能な情報を制御
- 改ざん防止: 2017年から研究開発してきたブロックチェーン技術を活用し、記録の連鎖的管理で改ざんを困難化
今後の展開
デンソーはエコデザイン規則で求められる電池以外のDPPへの対応も視野に入れ、複数のデータ基盤と連携できる仕組みを構築。将来的には電池以外の製品領域への展開を目指す。なお、同社は自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センター(ABtC)の「アプリケーション認証」も取得済み。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/20
エレン・マッカーサー財団、ESPR繊維製品の委任法提言。4つの基準案改善求める
エレン・マッカーサー財団が、EU の ESPR(持続可能な製品のためのエコデザイン規則)における繊維製品の委任法について、情報提供義務にとどまらず拘束力のある性能要件を導入すべきだとするホワイトペーパーを発表した。
背景:ESPR とは
- 目的: EU 市場に流通する製品の環境・気候フットプリント改善と、持続可能な製品の統一ルール整備
- 発効: 2024年7月
- 対象基準: 耐久性、修理可能性、リサイクル可能性、再生材含有率、環境・炭素フットプリント
- 最初の規制対象: 電子機器、家具、繊維製品
財団の提言
項目 内容 発表日 2026年7月9日 文書名 "From Information to Market Transformation" 主張 情報提供義務ではなく拘束力のある性能要件を導入すべき 改善を求める基準 4つ(具体的内容は原文に記載なし)
注: 4つの基準案の具体的内容については、原文抜粋に情報が含まれていないため不明。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/04
欧州委、DPP登録簿の運用開始。データは自社保持・IDは集約される分散管理
欧州委、DPP登録簿の運用開始。データは自社保持・IDは集約される分散管理
欧州委員会が2026年7月20日、デジタル製品パスポート(DPP)登録簿の運用を開始。企業が実務でDPPを扱えるようテスト環境も同時稼働し、サプライチェーン透明化と規制遵守の実現に向けた重要な節目となった。
DPP登録簿の概要
項目 内容 運用開始日 2026年7月20日 提供機能 本番環境 + テスト環境 法的根拠 エコデザイン規則(ESPR) データ管理方式 分散管理(データは企業が保持、IDのみ登録簿に集約) DPPの目的
- 製品情報の統合管理: 原材料、修理方法、再利用・リサイクル情報をデジタル記録化
- サプライチェーン透明性の向上: 製品ライフサイクル全体の情報を追跡可能に
- 消費者の選択支援: 適切な製品選択を後押し
- 規制遵守の簡素化: EU単一市場全体での遵守を容易化
実務への影響
企業はテスト環境を活用してDPP実装を準備できるようになり、今後の製品情報管理体制の構築が求められる。データは自社で保持しつつ、IDを登録簿に登録する分散管理方式により、情報セキュリティと透明性の両立を図る仕組みとなっている。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/04
BASFを含む4社、タイヤの水平リサイクルプロジェクトを開始
欧州で使用済みタイヤを新品タイヤの原料に戻す「水平リサイクル」プロジェクトが始動。イタリアのタイヤ製造大手ピレリが主導し、化学大手BASF(ドイツ)、リサイクル技術のピルム(ドイツ)、化学メーカーのシントス(ポーランド)が参画する。
プロジェクト概要
項目 内容 プロジェクト名 "Tyre-to-tyre" project 主導企業 ピレリ(イタリア) 参画企業 BASF(ドイツ)、ピルム(ドイツ)、シントス(ポーランド) 目的 使用済みタイヤ・廃タイヤ由来の高品質リサイクル材の利用拡大 地域 欧州 実務への影響
- タイヤ製造における循環型サプライチェーン構築の先行事例
- 化学メーカーと製造業の連携による水平リサイクルモデルの実証
- 欧州の持続可能な製品エコデザイン規則への対応事例として参考になる可能性
- Circular Economy Hub発表 2026/07/23
高品質な再資源生産を目指すSATOとリサイクル・ナカダイ社が協業。独展示会で何を感じたか?
要約
自動認識技術のサトーと、リサイクル事業のナカダイが、高品質な再生材生産とトレーサビリティ確保を目指して協業を開始。両社は精緻解体とDPP(デジタルプロダクトパスポート)のPoCを実施し、欧州市場への展開を視野に入れている。2026年5月にミュンヘンで開催された環境技術展示会IFATを視察し、循環経済における上流(製造)と下流(リサイクル)の連携モデルを模索した。
協業の背景
- サトー: バーコード・ICタグなどの自動認識技術を提供するメーカー。拡大生産者責任(EPR)の観点から、自社製品(BtoB)の資源循環を模索
- ナカダイ: 約90年の歴史を持つリサイクル企業。廃棄物を「素材」として捉え、高度な資源循環業へ事業を転換
両社は「質の高い資源循環」という共通ビジョンを確認し、協業に至った。
取り組み内容
項目 内容 実施内容 ナカダイの精緻解体※とDPPのPoC(概念実証) 目標市場 欧州(ESPR下でDPPが義務化される製品群を対象) 視察活動 2026年5月、ミュンヘンのIFAT(世界最大級の環境技術展示会)を視察 ※精緻解体の定義: 電気・電子廃棄物リサイクルにおける事前選別・事前解体により、資源価値の高い部品や素材を取り出す工程
循環経済における協業の意義
- 循環経済への移行は単一企業では困難であり、上流(製造)と下流(リサイクル)の連携が不可欠
- EUでは拡大生産者責任が強化され、生産者は製品ライフサイクル全体に責任を持つ必要がある
- サトーはプリンター・ラベル生産者として、ナカダイのリサイクル専門知識を活用し、質の高い再生材生産を目指す
- Circular Economy Hub発表 2026/06/30
欧州リサイクル業界団体ら、EU繊維ラベリング規則の改正を要請。再生繊維やデジタル表示への対応求める
欧州のリサイクル業界団体など5団体が、EU繊維ラベリング規則(TLR)の改正を求める共同声明を2026年6月16日に公表。再生繊維の普及やデジタル化に対応できていない現行制度の見直しを要請した。
改正を求める主な論点
1. 再生繊維に対応した技術ルールの見直し
- 現行の許容差: 単一繊維製品2%、複数繊維製品3%
- 課題: 再生繊維特有のばらつきを反映しておらず、再生材含有量を正確に表示できない
- 要請内容: 再生繊維を含む製品について、より高い許容差を認める改正
2. 繊維ラベルのデジタル化
- 現状の問題点:
- 物理ラベルは多言語対応で大型化・複数ページ化
- 消費者の約70%が大きなラベルを切り取る(Ipsos-GINETEX 2025年調査)
- 表示できる情報量に限界
- 提案: 物理ラベルは必要最小限の情報に絞り、追加情報はデジタルで提供
3. EU加盟国間の表示要件の統一
- 加盟国ごとに言語要件、国内シンボル、ラベル形式が異なり、企業の対応負担が増加
- 域内市場の一体性を保つため、各国ルールの調和が必要
4. 関連制度との役割分担の明確化
制度 役割 TLR 繊維組成など基本情報の表示方法を規定 DPP(デジタル製品パスポート) エコデザインや製品性能に関する広範な情報を扱う 背景
現行TLRは2011年採択以降、繊維市場の変化(再生素材・有機素材・新素材の普及)やEUの新政策(ESPR、DPPなど)に対応できていない。共同声明は包括的拡大ではなく、対象を絞った適時の改正を求めている。
- Circular Economy Hub発表 2026/06/23
エコデザイン規則下のグリーンスチール基準の引き上げを。CBAMやグリーンウォッシュ議論にも影響か。欧州リサイクル業界団体
欧州リサイクル業界、エコデザイン規則下のグリーンスチール基準の厳格化を要求
欧州のリサイクル業界団体が、鉄鋼製品の環境性能を示す「グリーンスチールラベル」について、より厳しい基準設定を求める共同声明を発表。炭素国境調整メカニズム(CBAM)やグリーンウォッシュ対策にも影響する可能性がある。
声明の概要
発表日: 2025年6月15日
発表者: Recycling Europe(欧州リサイクル業界団体)項目 内容 対象制度 持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)下のグリーンスチールラベル 支持する点 欧州委員会共同研究センター(JRC)が提案する算定方法 要求内容 鉄鋼製品の性能区分について、より厳格な基準の設定 影響範囲 CBAM(炭素国境調整メカニズム)、グリーンウォッシュ議論 実務への影響
- 鉄鋼調達: グリーンスチール基準の厳格化により、調達要件が変更される可能性
- 環境表示: 性能区分の見直しにより、製品の環境訴求方法に影響
- 国際貿易: CBAM との連動により、輸入鉄鋼製品の評価基準が変わる可能性
- Circular Economy Hub発表 2026/03/04
アイルランド、循環経済戦略を発表。2030年までに循環性12%目標。修理バウチャー制度試験導入へ
アイルランド政府が2026年2月24日に「循環経済戦略2026–2028」を発表。2021年の前戦略に続く取り組みで、2030年までに循環性12%達成を目標に掲げ、修理バウチャー制度の試験導入などを計画している。
戦略の概要
項目 内容 戦略名 循環経済戦略2026–2028 発表日 2026年2月24日 対象期間 2026年〜2028年 主要目標 2030年までに循環性12%達成 前回戦略 政府全体循環経済戦略2022-2023(2021年公表) 主な施策
- 修理バウチャー制度の試験導入(詳細は原文に記載なし)
- デジタル製品パスポート関連の取り組み(タグより推測)
- エコデザイン規則への対応(タグより推測)
背景
アイルランド政府は循環経済への移行を政策の中心に位置づけており、今回の戦略は継続的な取り組みの一環として策定された。
注: 具体的な施策内容、予算規模、実施スケジュール等の詳細は原文抜粋に含まれていないため不明。
- Circular Economy Hub発表 2026/02/17
EU、売れ残り衣類・靴の廃棄を禁止。企業に情報開示義務も。ESPR委任法
EUが2026年2月9日、エコデザイン規則(ESPR)に基づき、売れ残った衣類・靴の廃棄を禁止する措置を採択した。大量廃棄による環境負荷削減と循環型経済への移行加速が目的。
主な内容
- 対象製品: 売れ残った衣類・靴
- 措置内容: 廃棄を禁止
- 法的根拠: エコデザイン規則(ESPR)の委任法
- 採択日: 2026年2月9日
- 採択機関: 欧州委員会
背景・目的
大量廃棄による環境負荷を削減し、循環型経済への移行を加速させる狙い。
注: 原文は会員限定記事のため、具体的な施行時期・罰則・企業の情報開示義務の詳細(タイトルに記載)については抜粋に含まれておらず不明。
- Circular Economy Hub発表 2026/01/30
欧州自動車部品工業会、自動車部品向け循環経済指標ロードマップを発表。少数の指標案を選定
欧州自動車部品工業会(CLEPA)が、自動車部品業界に特化した循環経済パフォーマンス指標の開発ロードマップを公表。業界全体で測定すべき重要指標を絞り込み、統一的な評価枠組みの構築を目指す。
発表内容
ロードマップ名
「Measuring What Matters:Potential circular economy performance indicators for automotive suppliers(重要な指標の測定:自動車サプライヤーの循環経済パフォーマンス指標の可能性)」目的
- 自動車部品業界に特化した循環経済の枠組み・指標の開発指針を提示
- 少数の重要指標に絞り込み、業界全体で測定可能な共通基準を確立
実務への影響
- 自動車部品サプライヤーは、今後このロードマップに基づく指標での評価・報告が求められる可能性
- ISO 59020やESPR(エコデザイン持続可能製品規則)など既存の国際基準との整合性も視野に入れた内容と推測される
注: 具体的な指標項目・測定方法・導入時期は原文抜粋に記載なし(会員限定記事のため詳細不明)。
- Circular Economy Hub発表 2026/01/26
「トレーサビリティは企業のコア・コンピタンス」Circularise 共同創設者に聞く、DPPの価値
オランダのトレーサビリティプラットフォーム企業Circulariseが2025年1月に日本法人を設立。共同創設者のジョルディ・デ・ヴォス氏が、日本市場参入の背景やDPPの価値について語った。
日本市場参入の背景
日本企業からの関心の高まり
- 在EU日系企業を含む日系企業からの売上が全体の約4分の1を占める
- 旭化成・帝人・積水化学から出資を受けている
- 日本を「単一の成功したマーケット」として位置づけ
日本企業の慣行との親和性
- 日本ではサステナビリティが常に最重要課題
- サプライチェーンの強靭化に継続的に取り組んでいる
- トレーサビリティやDPPの考え方が日本企業の慣行と合致
EUにおけるDPPの動向
項目 内容 規制施行 エコデザイン規則が2024年7月に施行 標準化 CEN/CENELEC JTC 24等で議論進行中 実証実験 CIRPASS 2プロジェクトで繊維・電子機器・タイヤ・建設の4分野13件を実施 Circulariseの実績
- 2016年創業、EUでの主要DPPプラットフォーム提供企業の一つ
- 2024年11月発表のGCP(グローバル循環プロトコル)策定に技術的専門性を提供
- Circular Economy Hub発表 2025/12/09
欧州委の調査機関、製品中の懸念物質を特定・追跡する手法を提案。ESPR実施を支援
欧州委員会の調査機関(JRC)が、ESPR(持続可能な製品のためのエコデザイン規則)の実施を支援する実務ガイドラインを公開。製品中の懸念物質を特定・追跡し、使用制限措置を検討するための評価手法を提示した。
概要
- 公開日: 2024年11月21日
- 発表機関: 欧州委員会共同研究センター(JRC)
- 対象: 製品グループごとの予備調査を担当する欧州委員会担当者・外部専門家
報告書の位置づけ
項目 内容 目的 製品中の懸念物質の特定・追跡、使用制限措置の検討 性質 実務的なガイドライン 利用者 欧州委員会の予備調査担当者、外部専門家 根拠法 ESPR(2024年7月発効) 実務への影響
ESPRに基づく製品規制の実施段階において、懸念物質の評価プロセスが具体化。今後、製品グループごとの予備調査で本手法が活用され、化学物質管理要件が明確化される見込み。
- Circular Economy Hub発表 2025/11/25
SMXとスペインCARTIF、分子マーキング活用で提携。素材の循環を検証へ
デジタルツインおよびトレーサビリティ技術を開発するSMXと、スペインの技術研究センターCARTIFが、分子マーキング技術を活用して素材の由来やリサイクル履歴を科学的に証明するシステムの構築に向けて提携した。
提携の概要
項目 内容 発表日 2024年11月5日 提携先 SMX(Security Matters)とCARTIF 場所 スペイン・カスティーリャ・イ・レオン州 目的 サーキュラーエコノミーの検証可能性を高める 主な取り組み
- SMXの分子マーキング技術をCARTIFの研究施設やパイロットプラントに導入
- 素材の由来やリサイクル履歴を科学的に証明するシステムを構築
- トレーサビリティ技術により、循環プロセスの透明性を向上
関連技術: デジタル製品パスポート(DPP)、ブロックチェーン、分子マーカー
- Circular Economy Hub発表 2025/10/03
RadarLab、サトー、ナカダイが協業。デジタル製品パスポート活用で資源循環モデル構築を推進
RadarLab、サトー、ナカダイの3社が協業し、デジタル製品パスポート(DPP)を活用した資源循環の社会実装モデル構築に取り組む。まずはサトー製プリンターを対象にDPPの有効性を検証し、将来的には業界横断でのデータ連携と運用モデルの構築を目指す。
協業の背景
- 欧州の拡大生産者責任(ESPR)や日本のウラノス・エコシステムなど、国内外の政策動向に対応
- サプライチェーンの透明性確保と資源循環促進という社会的要請に応える
各社の役割
企業 役割 サトー プリンターにDPP情報を実装、製造情報の記録、トレーサビリティシステムの提供 ナカダイ プリンターの解体・リサイクル、工程データ・素材情報のDPP反映、再資源化の知見提供 RadarLab 実証実験の設計支援、データ連携基盤(DPPaaS)の構築・提供、製品ライフサイクル情報の集約 DPPの仕組み
- 製品ごとに個別IDを割り当て、QRコードやNFCタグで情報にアクセス
- 製造から廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体を可視化
- 再生資源の信頼性を高め、持続可能な社会の実現に貢献
- Circular Economy Hub発表 2025/08/18
Tシャツの価格は物理的耐久性の指標にはならないーー英大学らの研究
英リーズ大学の研究により、Tシャツの価格は物理的耐久性の指標として使えないことが明らかになった。47枚のTシャツを測定した結果、生地の組成が耐久性に影響を与える一方、価格と耐久性の間に明確な相関は見られなかった。
研究の主な結果
- 測定対象: 47枚のTシャツ
- 主な知見:
- 生地の組成がTシャツの物理的耐久性に影響を与える
- 価格は耐久性の指標として使用できない
実務への示唆
この研究結果は、アパレル製品の循環利用や拡大生産者責任(EPR)制度の設計において重要な意味を持つ。価格だけでは製品の長寿命化や資源効率を判断できないため、物理的耐久性の客観的な測定基準や表示制度の整備が求められる。
EU のエコデザイン規則(ESPR)など、製品の耐久性を評価・表示する制度設計の参考となる知見といえる。
- Circular Economy Hub発表 2025/08/12
欧州委、売れ残り衣料品の破壊禁止に関する例外規定案を提示。意見公募を開始
欧州委員会が、2026年7月から適用される売れ残り衣料品の破壊禁止措置について、例外を認める具体的な条件を定めた委任規則案を公表し、8月11日まで意見公募を実施した。
背景と目的
- 根拠法令: 持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)
- 適用開始: 2026年7月19日
- 対象製品: アパレル、衣料品付属品、履物
- 狙い: 事業者の法的予見性を高めつつ、必要以上に厳格とならないよう例外ケースを明確化
現状の課題
欧州委員会の委託調査によると、EU市場の全繊維製品の4〜9%が一度も使用されずに破壊されていると指摘されており、この慣行の是正が急務となっていた。
今回の委任規則案の位置づけ
ESPRは売れ残り製品の破壊を原則禁止しているが、今回の草案は破壊が正当化される具体的なケースを定める補完規則として機能する。
- Circular Economy Hub発表 2025/08/04
デジタル製品パスポートの「相互運用性」を確保へ。APIに関する欧州規格案が公開
デジタル製品パスポートの「相互運用性」を確保へ。APIに関する欧州規格案が公開
欧州標準化委員会(CEN)と欧州電気標準化委員会(CENELEC)が、デジタル製品パスポート(DPP)のライフサイクル管理と検索性に関するAPI規格案を公開。異なるシステム間でDPP情報を円滑にやり取りするための技術仕様を標準化する動き。
概要
項目 内容 公開日 2025年7月4日 規格案名称 prEN 18222 策定機関 欧州標準化委員会(CEN)・欧州電気標準化委員会(CENELEC) 対象 デジタル製品パスポート(DPP)のライフサイクル管理と検索性に関するAPI 目的 DPPの相互運用性確保 実務への影響
- 相互運用性の標準化: 異なる企業・システム間でDPP情報を交換する際の技術仕様が統一される
- API規格の明確化: DPPのライフサイクル管理(製造・流通・廃棄など各段階での情報更新)と検索機能に関する技術要件が規定される
- ESPR対応の基盤整備: EU「エコデザイン持続可能製品規則(ESPR)」で義務化されるDPPの実装に向けた技術標準が整備される
注: 規格案の詳細内容(技術仕様、適用製品範囲、施行時期など)は原文抜粋に含まれていないため不明。
- Circular Economy Hub発表 2025/07/11
ベイン・アンド・カンパニー、DPP導入は衣料品の生涯価値を2倍に
ベイン・アンド・カンパニーとイーベイの共同調査により、EUのエコデザイン規則で義務化されるデジタルプロダクトパスポート(DPP)の導入が、衣料品の生涯価値を2倍に高めることが明らかになった。再販市場の透明性向上により、利益の最大65%が消費者に還元される見込み。
主な調査結果
項目 内容 製品生涯価値 現状の約2倍に増加 消費者への還元 利益の最大65% 要因 DPP導入による再販・透明性・顧客関係の価値向上 対象規制 EUエコデザイン規則 DPPがもたらす変化
- 衣料品の再販市場が規制により再形成される
- 製品情報の透明性が向上し、再販価値が高まる
- ブランドと消費者の関係性が強化される
調査は、ブランドに対してDPP対応への迅速な行動を促している。
発表日: 2025年7月11日
調査実施: ベイン・アンド・カンパニー、イーベイ - Circular Economy Hub発表 2025/07/09
サトーとLOZI、業務提携を締結。DPP対応の次世代トレーサビリティで動静脈物流の効率化を推進
自動認識技術のサトーと、トレーサビリティツール「Smart Barcode®」を提供するLOZIが業務提携を締結。EU規制(DPP)対応と、製品の生産から廃棄・リサイクルまでを一貫追跡する動静脈物流の効率化を共同で推進する。
提携の背景
- EU規制への対応: 「持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)」により、電池・繊維・電子機器などで**デジタル製品パスポート(DPP)**の導入が義務化
- 日本企業もサプライチェーン全体のトレーサビリティ確保が必要に
各社の強み
企業 主な強み サトー バーコード・RFID技術で動脈物流(生産〜販売)に強み。個別ID付与によるサプライチェーン追跡を中期計画に掲げる LOZI ノーコード型ツール「Smart Barcode®」で、不特定多数の事業者が情報記録・共有可能。センサー・ブロックチェーン連携も対応
提携で実現すること
- 動静脈物流の一貫追跡: 生産・流通(動脈)から回収・廃棄・リサイクル(静脈)まで製品ライフサイクル全体を可視化
- 産業共生の基盤構築: 産業間で副産物を融通し合う仕組みを支援
- 柔軟なシステム提供: ユーザー固有のサプライチェーンに対応可能
契約締結: 2025年5月(発表は6月24日)
- Circular Economy Hub発表 2025/07/07
非接触技術の標準化団体NFCフォーラム、通信距離4倍化とDPP対応の新仕様を発表
NFCフォーラムが通信距離を従来の4倍(0.5cm→2cm)に拡張し、EUのデジタル製品パスポート(DPP)に対応する新仕様「NFC Release 15」を2025年6月17日に発表した。
主な変更点
- 通信距離の拡大: 認定読み取り範囲が0.5cmから2cmへ(4倍)
- DPP対応: サーキュラーエコノミーに必要なデジタル製品パスポートをサポートする新標準を導入
実務への影響
ユーザー体験の向上
- デバイスを正確にかざす必要性が低減
- 接続確立が高速化し、取引速度が向上
- よりシームレスな非接触通信が可能に
想定される活用分野
- softPOS(スマートフォン決済端末)
- 自動車
- 交通
- アクセス制御
- ワイヤレス充電
補足: DPPは製品のライフサイクル全体の情報(原材料、修理可能性、リサイクル方法など)をデジタル化する仕組みで、EUのエコデザイン規則(ESPR)で義務化が進んでいる。NFC対応により、消費者や事業者がスマートフォンで製品情報に簡単にアクセスできるようになる。
- Circular Economy Hub発表 2025/04/21
Circularise、帝人のDPP導入製品展開を支援。欧州規制対応へ
帝人のアラミド繊維・炭素繊維製品に、Circulariseのデジタルプロダクトパスポート(DPP)が導入された。欧州の環境規制「ESPR」への対応を見据えた取り組みで、サプライチェーンの透明性確保と循環型社会実現を目指す。
導入製品の事例(JEC World 2025で公開)
製品 内容 アラミド繊維製品 アイスランド・ハンプジャン社の重量物運搬用吊り具に使用されていた帝人「Twaron®」を原料とするリサイクル品 炭素繊維製品 帝人の炭素繊維端材由来の短繊維「Tenax Next™ R2S P513 6MM」を用いた自転車用タイヤレバー。製造工程で発生した端材の再資源化プロセスを可視化 今後の展開
- 2030年まで: DPPの全面導入支援を目指す
- 対応分野: ESPR下で義務化が提案される繊維・化学製品
- 背景: 帝人は2024年11月にCirculariseに出資し、連携を強化
Circulariseは2016年設立、2025年1月に日本法人「Circularise Japan株式会社」を設立し、国内市場での展開を本格化している。
- Circular Economy Hub発表 2025/04/15
欧州委員会、デジタル製品パスポートについて意見公募開始
欧州委員会が2025年4月8日、デジタル製品パスポート(DPP)の運用に関する意見公募を開始。サービスプロバイダーによるデータ保存・管理方法と、認証制度の必要性について関係者の意見を募る。
意見公募の概要
項目 内容 開始日 2025年4月8日 対象テーマ ・サービスプロバイダーによるデータの保存・管理方法<br>・サービスプロバイダー認証制度の必要性 目的 関係者の意見を収集 締切 不明 応募方法 不明 背景
デジタル製品パスポート(DPP)は、製品のライフサイクル全体にわたる情報を電子的に記録・共有する仕組み。EUの「持続可能な製品のためのエコデザイン規則」に関連する取り組みの一環として位置づけられている。
今回の意見公募は、DPPの実運用に向けた制度設計を進めるため、データ管理の実務面と事業者認証の枠組みについて、幅広い関係者の知見を集めることを狙いとしている。
- Circular Economy Hub発表 2025/04/04
EUバッテリーパスポート開発を牽引するイニシアティブとその役割は?
EUバッテリーパスポート開発を牽引するイニシアティブとその役割は?
2027年2月導入予定のEUバッテリーパスポートは、複数の組織・団体が連携して開発を進めており、今後のデジタルプロダクトパスポート(DPP)の基盤を形成している。
開発の特徴
- 導入時期: 2027年2月から
- 位置づけ: エコデザイン規則(ESPR)下で段階的に導入されるDPPの初のユースケース
- 開発体制: 企業単体ではなく、電池バリューチェーン上のステークホルダーが集結したコンソーシアム形式
主要な開発イニシアティブ
組織名 役割 グローバル・バッテリー・アライアンス(GBA) 2017年結成。2019年にバッテリーパスポート概念を世界へ提案し、現在の開発の基礎を提供 バッテリーパス(Battery Pass) 不明(記事内で言及のみ) Catena-X 不明(記事内で言及のみ) CIRPASS 不明(記事内で言及のみ) ドイツ規格協会(DIN) 不明(記事内で言及のみ) 開発における重要方針
- 相互運用性の確保: 独自技術による開発の乱立を避け、調和化・標準化を重視
- 成果の公開: 実証プロジェクトの成果物の大部分を無料公開
- 非商業目的: 提携企業間のみの商業化を意図せず、EU電池規則要件に従った運用指針の作成を目的とする
- 実証による検証: バリューチェーン上の事業者が参加し、概念の実行可能性を証明
実務への影響: 企業は公開されたモデルに従うことで、調和化されたバッテリーパスポート実装が可能になる。
- Circular Economy Hub発表 2024/12/09
欧州委員会発表のエコデザイン規則FAQから、デジタルプロダクトパスポートの展望を読み取る
EUエコデザイン規則(ESPR)に基づくデジタルプロダクトパスポート(DPP)について、欧州委員会が業界向けFAQを発表。2024年7月施行のESPRは、製品の循環性向上を目的に、ほぼすべての物理的製品にサステナビリティ情報のデータセット付帯を義務化する。
DPPの概要
対象範囲
- EU市場で取引される製品・部品・材料
- エネルギー関連製品から大幅に拡大
搭載予定の情報
- 製品の技術的性能
- 材料とその由来
- 修理活動
- リサイクル可能性
- ライフサイクルにおける環境負荷
※詳細データは製品グループ別の二次規制で決定
ESPRが促進する要項
- 製品の耐久性・リユース性・アップグレード性・修理性の改善
- エネルギーおよび資源効率の向上
- 循環性を妨げる物質への対策
- 再生材使用の促進
- リマニュファクチャリング・リサイクルの簡易化
- カーボン・環境フットプリントのルール形成
- サステナビリティ情報開示の改善
欧州委員会の対応
業界からの多数の疑問に対し、ワークショップを複数回開催。2024年9月にはフィードバックをもとにしたFAQを発表し、DPP実装に向けた情報提供を強化している。
- Circular Economy Hub発表 2024/11/20
欧州委、DPPサービスプロバイダー要件を定める委任法についてエビデンス募集開始
欧州委員会が、デジタル製品パスポート(DPP)を運営するサービスプロバイダーに求める要件を定める委任法について、エビデンス(根拠資料)の募集を開始した。2025年第4四半期の委任法採択に向けた準備段階。
スケジュール
段階 期間 内容 エビデンス募集 〜2024年12月10日 現在実施中 意見公募 12週間 エビデンス募集後に実施 委任法採択 2025年第4四半期 予定 背景
DPPはEUエコデザイン規則に基づく製品情報開示の仕組み。今回の委任法は、そのDPPサービスを提供する事業者が満たすべき運営要件を規定するもの。
実務への影響: 将来的にEU市場で製品を扱う企業は、認定されたDPPサービスプロバイダーを通じて製品情報を管理・開示する必要が生じる可能性がある。委任法の内容次第で、サービス選定基準やコスト構造が明確になる見込み。
- Circular Economy Hub発表 2024/11/15
DPP初のユースケースとなるEUバッテリーパスポート。施行までの道のりと現状は?
EU電池規則により、2027年2月18日からEV用電池・産業用電池などにバッテリーパスポートが義務化される。これはEU域内で初のデジタルプロダクトパスポート(DPP)実例となり、他製品のDPP開発モデルとなる可能性が高い。
開発体制と標準化の動き
- 欧州委員会が2023年5月、CEN/CENELECへDPP規格開発を要請
- 2023年12月に合同技術委員会(JTC24)を設立し、標準化作業を推進中
- DPP技術標準は2025年12月完成を目指す(バッテリーパスポート義務化に間に合わせるため厳しいスケジュール)
背景と課題
項目 内容 対象製品 軽輸送手段用電池・EV用電池、2kWh超の産業用電池 懸念事項 各企業が独自技術・フォーマットで先行開発し、調整難航の恐れ 標準化の必要性 持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)により、ほぼ全製品へDPP義務化が決定 相互運用性 他デジタルプラットフォームとの連携が義務付けられており、開発情報共有が重要
※記事本文は会員限定のため、詳細な技術仕様・安全性・二次規制内容は不明
- Circular Economy Hub発表 2024/09/06
【アーカイブ動画購入可能】「DPP(デジタル製品パスポート)の最大活用を考える」オンラインイベントCircular X〜
2024年9月開催のDPPオンラインイベント、アーカイブ動画を2,000円で販売中
Circular Economy Hub が2024年9月24日に開催したオンラインイベント「Circular X」のアーカイブ動画を購入できる。テーマは「DPP(デジタル製品パスポート)の最大活用を考える」で、規制対応だけでなくビジネス機会としてのDPP活用を、サービス提供者と実際の導入企業の双方から議論した内容。
イベント概要
項目 内容 開催日時 2024年9月24日(火)19:00-21:00 形式 オンライン(終了済み、アーカイブ販売中) 購入価格 2,000円 主催 Circular Economy Hub 主な内容
- エコデザイン規則とDPPの概要・最新動向(Circular Economy Hub 編集長 那須清和)
- DPPサービス展開事例(株式会社digglue CEO 原英之氏)
- ユーザー視点からの活用事例(合同会社Tsunagi 代表 桑岡翔吾氏)
- ディスカッション(DPPにおける共創と競争など)
背景
EUでは2024年7月にエコデザイン規則が施行され、DPPが今後対象製品群ごとに適用される見込み。ファッション業界などで欧州企業のみならず域外サプライチェーンにも影響が出始めている。本イベントでは、規制対応の側面だけでなく、消費者を含むサプライチェーン関係者との結びつきを強める機会としてDPPを捉え、最大活用の方法を探った。
- Circular Economy Hub発表 2024/07/23
持続可能な製品のためのエコデザイン規則が発効。欧州委、今後の予定を公表
持続可能な製品のためのエコデザイン規則が発効。欧州委、今後の予定を公表
2024年7月18日、EU域内で販売される製品の環境性能基準を定める「持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)」が発効した。従来のエネルギー関連製品に限定された規制を大幅に拡大し、幅広い製品群を対象とする。
経緯
項目 内容 発効日 2024年7月18日 提案時期 2022年3月(欧州委員会) 採択時期 2024年5月(EU理事会) 前身 エコデザイン指令(エネルギー関連製品のみ対象) 規則の位置づけ
- 欧州グリーンディールおよび循環型経済行動計画に準拠
- エネルギー関連製品に限定されていた従来の指令を改正し、対象製品を拡大
実務への影響: EU市場に製品を供給する事業者は、今後公表される具体的な製品群ごとの要件(耐久性、修理可能性、リサイクル可能性など)への対応が必要になる見込み。欧州委員会による今後の実施スケジュールに注視が求められる。
- Circular Economy Hub発表 2024/06/04
デジタル製品パスポート標準化プロジェクトの報告書「サーキュラーエコノミーのためのDPP」、67の推奨事項を提示
EUが資金提供する「CIRPASS」プロジェクトが、デジタル製品パスポート(DPP)の共同標準化に向けた報告書を発表。EUの持続可能な製品のためのエコデザイン規制(ESPR)におけるDPP導入を見据え、政策・企業・ITの各分野に対して実行可能な推奨事項を提示している。
報告書の概要
項目 内容 報告書名 サーキュラーエコノミーのためのデジタル製品パスポート:政策、企業、ITへの提言 発表主体 CIRPASS(EUが資金提供するDPP標準化プロジェクト) 発表日 2024年6月4日 推奨事項数 67項目 対象分野 政策、企業、IT 目的 EUのESPR(持続可能な製品のためのエコデザイン規制)におけるDPP導入に向けた実行可能な提言 実務への影響
- DPP標準化の方向性: EUにおけるDPP導入の具体的な枠組みが明確化
- 対応準備: 製品のライフサイクル情報のデジタル化・共有に向けた準備が必要
- 国際連携: EU市場に製品を供給する企業は、今後のESPR要件への対応が求められる可能性
※報告書の詳細な推奨事項については原文が会員限定のため不明