国内事例
全国のサーキュラーエコノミー実践事例を、CE専門メディアの公式RSSから自動収集しています。各記事の著作権は出典元に帰属します。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/21
帝人、加熱で修復しリサイクルもできる炭素繊維の複合材料を開発。資源循環と長寿命化を両立
帝人が開発した新型CFRPは、加熱で損傷を自己修復でき、かつ再成形や樹脂分解によるリサイクルも可能という、従来の熱硬化性CFRPにはなかった循環性と長寿命化を両立させた材料。航空機・自動車など軽量化ニーズの高い分野での実用化を目指す。
開発品の主な特長
項目 内容 自己修復機能 所定温度で短時間加熱すると損傷した樹脂層が修復され、製品を廃棄せず継続使用可能 再成形リサイクル 成形後も所定温度域で流動性を示すため、圧縮成形などによる再成形が可能 炭素繊維の分離 特定薬液で樹脂を分解でき、従来の高温炉(400度超)による燃焼分解より環境負荷が低い 機械的特性 従来の熱硬化性CFRPと同等の強度・性能を維持 今後の展開
- サンプル提供開始: 2028年度を目標
- 開発体制: 大学・研究機関と連携し、材料設計から部材設計、リサイクルプロセスまで一体的に最適化
- 用途: 航空機、自動車、産業機械など
- 支援: 内閣府SIP「サーキュラーエコノミーシステムの構築」の一環
業界動向
東レや三菱ケミカルグループも熱硬化性CFRPのリサイクル技術を開発中。東レは2025年10月に低温分解技術を発表し、三菱ケミカルはリサイクル炭素繊維ブランド「CarboNXT」で回収から再生までを一貫提供している。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/20
プラスチックのケミカルリサイクル、バージン材比最大3.7倍のコスト高。欧州委共同研究センターが試算
欧州委員会共同研究センター(JRC)が、プラスチックのケミカルリサイクルは現時点でバージン材の最大3.7倍のコストがかかると試算。解重合と熱分解の2技術について、2025年時点の経済性と今後の見通しを分析した報告書を2026年7月22日に公表した。
報告書の概要
項目 内容 公表日 2026年7月22日 公表機関 欧州委員会共同研究センター(JRC) 委託元 DG GROW(欧州委員会域内市場・産業・起業・中小企業総局) 報告書名 Economic viability of chemical recycling – Current and future perspectives 分析対象技術 解重合(プラスチックを化学的に分解しモノマーに戻す)<br>熱分解(熱で分解) 分析内容 2025年時点のコスト構造と今後の見通し 主な試算結果
- コスト比較: ケミカルリサイクルはバージン材比で最大3.7倍のコスト高
注: 抜粋が会員限定記事の冒頭部分のため、具体的なコスト内訳、技術別の詳細比較、将来見通しなどの情報は不明。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/20
環境省、官民学の「サステナブルファッション・パートナー制度」創設。会員募集を開始
環境省が繊維製品の環境負荷低減を目指し、企業・NPO・自治体・学校を対象とした「サステナブルファッション・パートナー制度」を新設。個社単位の取組から官民学連携による推進へと拡大を図る。
制度の目的
- 衣服の企画〜廃棄までの各段階における環境負荷低減
- リユース・リペア・リサイクルなど取組同士の連携促進
- 「衣替えでクローゼットから循環をはじめよう」をコンセプトに、サステナブルファッションを新たな生活習慣として定着
事務局の主な活動
- 情報交換・連携促進: 参加会員同士の情報交換、定期的な総会開催
- 意識醸成: 消費者向けイベント・キャンペーン、マーケティング・プロモーション企画
- 情報発信: サステナブルファッションに関する記事作成・公表
参加要件
項目 内容 対象 企業、NPO等の団体、自治体、学校(個人は対象外) 提出書類 ①取組概要 ②周知発信計画 ③団体概要(設立年月日、所在地、事業内容等) 報告義務 原則1年ごとに簡易な結果報告を事務局へ提出 第1回締切 2026年9月3日(木)※以降は随時募集 特典 「デコ活応援団」への加入可能 運営体制
- 事務局: 環境省及び環境省委託先
- 協力: 経済産業省、消費者庁
- Circular Economy Hub発表 2026/08/20
エレン・マッカーサー財団、ESPR繊維製品の委任法提言。4つの基準案改善求める
エレン・マッカーサー財団が、EU の ESPR(持続可能な製品のためのエコデザイン規則)における繊維製品の委任法について、情報提供義務にとどまらず拘束力のある性能要件を導入すべきだとするホワイトペーパーを発表した。
背景:ESPR とは
- 目的: EU 市場に流通する製品の環境・気候フットプリント改善と、持続可能な製品の統一ルール整備
- 発効: 2024年7月
- 対象基準: 耐久性、修理可能性、リサイクル可能性、再生材含有率、環境・炭素フットプリント
- 最初の規制対象: 電子機器、家具、繊維製品
財団の提言
項目 内容 発表日 2026年7月9日 文書名 "From Information to Market Transformation" 主張 情報提供義務ではなく拘束力のある性能要件を導入すべき 改善を求める基準 4つ(具体的内容は原文に記載なし)
注: 4つの基準案の具体的内容については、原文抜粋に情報が含まれていないため不明。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/19
世界の大手銀行、パーム油大手など森林破壊企業にサステナブル融資。NGOの報告
世界の大手銀行100行以上が、森林破壊や人権侵害の疑いがあるパーム油企業に対し、2018〜2025年に総額310億ドルのサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)を供与していたことが、NGO英Global Witnessの調査で明らかになった。
調査結果の概要
項目 内容 調査期間 2018年〜2025年 融資総額 310億ドル 融資元 世界の大手銀行100行以上 融資先 パーム油企業(森林破壊・人権侵害への関与が指摘される企業を含む) 融資形態 サステナビリティ・リンク・ローン(SLL) 公表日 2026年8月5日 調査主体 Global Witness(英NGO) 実務への影響
- 「持続可能な投資」として資金調達している企業の実態が問題視される構造が浮き彫りに
- サステナビリティ・リンク・ローンの審査基準や実効性への疑問が提起される可能性
- 金融機関のデューデリジェンス強化が求められる見込み
- Circular Economy Hub発表 2026/08/19
BMW主導Car2Carプロジェクト、リサイクル可能材の割合を6%から51%へ大幅改善
BMWが主導する「Car2Car」プロジェクトが、使用済み自動車から回収した材料を新車生産に再利用する実証で、リサイクル可能材の割合を従来の6%から51%へと大幅に引き上げることに成功した。産業規模での高品質な材料循環の実現可能性を示した。
プロジェクト概要
項目 内容 実施期間 2023年から3年間 主導 BMWグループ 参加組織 16組織からなるコンソーシアム 対象車両 60車種・計433台 支援 ドイツ政府 主な成果
- リサイクル可能材の割合: 6% → 51% へ改善
- 使用済み自動車(ELV)から回収した材料を新車生産に活用する循環システムを構築
- 産業規模での高品質な材料循環が実現可能であることを実証
※具体的なリサイクル技術や材料の種類、今後の展開計画などの詳細は原文に記載なし
- Circular Economy Hub発表 2026/08/19
積水ハウス、LIXILとアルミ再生スキーム構築、玄関ドアにリサイクルアルミ100%標準採用
積水ハウスとLIXILが、リフォーム現場で発生したアルミ部材を回収・再生し、新築住宅の玄関ドアに再利用する国内完結型の水平リサイクルスキームを構築。住宅向け製品として初めて、リサイクルアルミ100%の「PremiAL R100」を標準採用した。
主な取り組み内容
項目 内容 対象製品 高断熱玄関ドア「H ins レイナス」「H ins トスタリッテ」 採用材料 LIXILのリサイクルアルミ使用比率100%「PremiAL R100」 CO₂削減効果 新地金100%使用と比べて約80%削減(アルミ形材1kgあたり2.9kg-CO₂eq) 発表日 2026年8月3日 資源循環の流れ
- 積水ハウスのリフォーム現場でアルミ部材を回収
- 資源循環センターで分解・選別
- LIXILへ提供し、独自技術で再生
- PremiAL R100として新築住宅の玄関ドアに採用
背景・目標
- 政府目標: アルミ展伸材の再生原料比率を2030年までに約4割へ引き上げ(現状約34%)
- LIXIL目標: 2031年3月期までにハウジング事業のリサイクルアルミ比率100%(現在86%)
- 積水ハウス: 「循環する家プロジェクト」で全部材のリサイクル化を推進
LIXILは2026年5月に旭化成ホームズとも同様のスキームを構築しており、関東エリアで運用中。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/18
車載電池向けアルミ材、新地金使用量を年間200トン削減へ。パナソニックなど4社が水平リサイクル
パナソニックグループのPPES、日本軽金属、冨士発條、パナソニック オペレーショナルエクセレンスの4社が、車載電池セル用封口板の製造工程で発生するアルミスクラップを同じ部品の材料として再利用する水平リサイクルスキームを構築。年間約200トンの新地金使用量削減を見込む。
取り組みの概要
対象製品: 車載電池セル用封口板(アルミ製)
削減効果: アルミ新地金使用量を年間約200トン削減従来、製造工程で発生するアルミスクラップは一般スクラップとして異なる用途へ再資源化されていたが、4社の連携により同じ電池部品へ戻すクローズドループ型の資源循環を実現した。
各社の役割分担
企業名 役割 PPES 水平リサイクル構想の立案、関係各社の参画促進、全体スキーム設計 日本軽金属 スクラップの再溶解・成分調整、電池用途品質の確保 冨士発條 製造工程でのスクラップ分別・管理、安定供給 パナソニック オペレーショナルエクセレンス スクラップの回収・流通管理、価格安定化、数量管理 期待される効果
- 新規資源採掘・アルミ精錬工程に伴う環境負荷の低減
- 新地金購入量抑制による原材料コストの低減
- 国内での資源循環による資源調達リスクの緩和
他業界での水平リサイクル動向
建築分野: LIXIL、三協立山、大林組などがアルミサッシの水平リサイクルに取り組み
鉄道分野: HARITAらが新幹線N700S車両のアルミ部材を水平リサイクル(高速鉄道の運転車両では世界初) - Circular Economy Hub発表 2026/08/18
日鉄興和不動産、所有・管理のオフィスビルにレコテックの資源循環データインフラを導入
日鉄興和不動産が所有・管理する複数のオフィスビルに、レコテック社の資源循環データインフラ「pool」を導入し、2026年8月から運用を開始した。物件ごとに分散していた廃棄物データを一元化し、ポートフォリオ全体を同一基準で把握できる体制を構築する。
導入の背景
不動産業界では、廃棄物の発生量・リサイクル率・CO2排出量の正確な把握と継続的改善が求められている。しかし、物件ごとに収集運搬・処理事業者や管理方法が異なるため、ポートフォリオ全体を同一基準で把握することが困難だった。
poolの特徴
- クラウド型の次世代資源循環データインフラ
- 廃棄物・資源物の排出から再資源化までの情報をデータで接続
- AI技術で情報を集約・標準化
導入により実現する3つの機能
項目 内容 データ一元管理 ポートフォリオ全体を同一基準で把握 資源循環の高度化 エリア単位での資源可視化により、単独物件では量がまとまらない資源も把握し廃棄物削減を目指す ESG業務効率化 データ取得・標準化からGRESB等の開示用データ整理までシステム上で一元化 実務への影響
現在の管理・報告形式のまま導入可能で、収集運搬事業者やビル管理現場に業務変更を求めない。
今後の展開
全物件データの可視化を第一歩とし、近隣ビルや地域との連携によりエリア単位でのサーキュラーエコノミー実装を目指す。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/17
三菱総合研究所、環境省事業でプラスチック容器包装9社連携の実証開始。剥離・脱墨の設備・技術の共同利用
三菱総合研究所が環境省事業として、プラスチック軟包装材の資源循環を目指す9社連携の実証を2026年8月5日に開始。個社単独ではなく、複数企業が剥離・脱墨の設備・技術を共同利用する「協創型プラットフォーム」の成立可能性を検証する。
参画企業(9社)
- アールエム東セロ
- 共栄社化学
- ZACROS
- 大日本印刷
- 東洋製罐
- TOPPAN
- 朋和産業
- 細川洋行
- 三菱ケミカル
実証の目的と内容
本実証は個別技術の優劣比較ではなく、協創型PFモデルの成立可能性と課題の検証が目的。
1. 協創型PFモデルの有効性評価
評価項目 内容 比較対象 個社単独利用 vs. 共同利用 検証指標 再生材の品質、コスト競争力、供給安定性 対象範囲 回収から再生利用までのサプライチェーン全体 整理事項 事業者の役割分担、連携の在り方、運用上の課題 2. 共通サンプルを用いた剥離・脱墨技術の実証
- 対象素材: プラスチック軟包装材(市場規模・実証意義を踏まえ選定)
- 実証プロセス: フィルムサンプル作成 → 破砕 → 剥離・脱墨 → 洗浄 → 比重分離・乾燥 → 再生ラフ材
- 目的: 各技術の処理・評価を通じた協創型PF化の課題把握
今後の方針
参画各社は実証で得た知見をもとに、協創型PFモデルの成立条件・運営課題を整理し、社会実装・事業化および横展開に向けた論点を明確化する。MRIは成果を再生材利用拡大の政策検討や業界横断の取り組み具体化に活用する。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/17
メビウスパッケージング、業務用減容ボトルの再資源化を実証。水平リサイクル・バージン材使用ボトルと同程度の価格実現を目指す
メビウスパッケージングが飲食店で使用された業務用減容ボトル(折りたたみ式容器)を回収・再資源化し、リサイクル材25%以上含有の新ボトルとして再生する実証実験を開始。バージン材使用ボトルと同程度の価格実現を目指す。環境省の令和8年度プラスチック資源循環先進的社会実装モデル形成支援事業に採択された。
実証実験の概要
項目 内容 実施期間 2026年6月末〜2027年2月 対象製品 飲食店舗の除菌アルコール・洗浄剤向け減容ボトル リサイクル材含有率 25%以上 回収エリア 関東圏内の一部ワタミ飲食店舗 各社の役割分担
- メビウスパッケージング: 資源循環体制の統括、リサイクル材含有減容ボトルの開発・製造
- ワタミ: 各店舗からの一次回収(資材配送便の帰り便活用)、店舗での簡易すすぎ・ラベル/キャップ取り外し
- 大誠樹脂: 物流拠点からの二次回収、選別・洗浄・粉砕(フレーク化)
背景と課題
減容ボトルは無色単一素材でリサイクルに適しているが、実際には多くが一般廃棄物として処理され、リサイクルが進んでいなかった。本実証では回収スキームを組織化することで安定したリサイクル材確保を可能にし、現行のバージン材使用ボトルと同程度の価格での提供を目指す。
今後は本事業をモデル事業として確立し、他地域・業界への展開や、業界団体と連携した環境配慮型設計ガイドライン作成を進める方針。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/14
米公正取引委員会、農機大手のディアと和解。修理用リソースの農家等への提供を義務付け
米FTC、農機大手ディアに修理用ソフト等の提供を義務付け。農家の「修理する権利」を保護
米公正取引委員会(FTC)が農業機械メーカー「ディア・アンド・カンパニー」と和解。ディアは今後10年間、農家や独立系修理業者に対し、正規ディーラーと同等の修理用リソース(ソフトウェアツールを含む)を提供することが義務付けられた。
背景
- 訴訟提起: 2025年1月、FTCとイリノイ等5州が共同提訴
- 主張内容: ディアが電子修理に必要なソフトウェアツールを正規ディーラーにのみ提供し、農家・独立系修理業者による修理を制限
- 影響: 農家は修理を正規ディーラーに依存せざるを得ず、サービス遅延やコスト増加が発生
和解内容
項目 詳細 監督期間 10年間 監督主体 FTC および原告5州 義務内容 農家・独立系修理業者への修理用リソース提供(正規ディーラーと同等) 法的効力 イリノイ州北部地区連邦地方裁判所の裁定命令として提出済み(裁判官の署名で発効) ※ 和解で義務付けられる具体的な4つの対応内容は、抜粋範囲では不明。
実務への影響: 農業機械の修理市場における競争促進と、農家の修理コスト削減が期待される。日本でも「修理する権利」の議論が進む中、参考事例となる可能性がある。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/14
モビリティの循環とサービス品質の両立に向け、レトロフィット導入を。独研究者らの論文
モビリティの循環とサービス品質の両立に向け、レトロフィット導入を。独研究者らの論文
独ハンブルグ工科大学の研究者らが、車両の部品・機能を交換・更新する「レトロフィット」を通じて、モビリティの循環性と高品質なサービスを両立させる手法を論文で提案。自動車用シートを事例に、体系的な能力としてのレトロフィット導入を検討している。
論文の概要
項目 内容 発表元 独ハンブルグ工科大学 テーマ モビリティの循環と高品質サービスの両立 キーワード レトロフィット(部品・機能の交換・更新) 事例 自動車用シート 発表日 不明(2026年8月14日記事化)
レトロフィットとは
- 車両の部品や機能を体系的に交換・更新する能力を指す
- 新車購入ではなく既存車両の性能向上・長寿命化を図る手法
- サービス品質を維持しながら資源循環を実現する可能性
注: 本記事は会員限定記事のため、論文の詳細内容(具体的な手法、シート事例の詳細、実証結果など)は抜粋に含まれていません。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/14
オランダ発B Corp認証の循環型デニムブランドのMUD Jeans、自己破産を申請
オランダの循環型デニムブランドMUD Jeans、自己破産を申請
B Corp認証を取得していたオランダの循環型デニムブランド「MUD Jeans」が、アムステルダムの裁判所により破産宣告を受けた。CEOのDion Vijgeboom氏が2026年8月5日にLinkedInで公表した。
概要
項目 内容 企業名 MUD Jeans(マッド・ジーンズ) 本拠地 オランダ 事業内容 循環型デニムブランド 認証 B Corp認証取得済み 破産宣告日 不明(公表は2026年8月5日) 裁判所 アムステルダム裁判所 背景
MUD Jeansは循環型ビジネスモデルを採用していたデニムブランドとして知られ、B Corp認証も取得していた。破産に至った具体的な経緯や財務状況の詳細は、原文では明らかにされていない。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/13
クラス、パナソニック系ファンド等から総額13.8億円の資金調達を実施。パナソニックのリファービッシュ等のアセットを融合
家具・家電サブスクの株式会社クラスが、パナソニック系ファンドを含む第三者割当増資と金融機関融資により総額13.8億円を調達。累計調達額は114.6億円に達し、パナソニックのリファービッシュ事業との連携で耐久消費財の循環型モデルを加速させる。
資金調達の概要
項目 内容 調達額 総額13.8億円 累計調達額 114.6億円(デットファイナンス等含む) 引受先 パナソニックくらしビジョナリーファンド(第三者割当増資)<br>静岡銀行、商工組合中央金庫、山梨中央銀行など(融資) 発表日 2026年8月13日 クラスの事業実績(2026年時点)
- 個人向け総会員数: 27万人(2026年2月)
- 法人アカウント数: 3,500件(2026年2月)
- 累計提供数: 35万点(2026年4月)
- 総循環数: 33万回(2026年4月)
- 売上高CAGR: 41.7%(2021年2月期〜2026年2月期の5年間)
- 売上総利益率: 61.3%(2026年2月期)
- 営業利益・営業CF: 黒字化達成
循環型ビジネスの特徴
- 倉庫管理・注文管理システムを社内製で構築し、調達から返却後のリペア・再貸出まで一気通貫でデータ管理
- 部品単位の修理履歴を蓄積する独自データベースを保有
- 製品によっては最大10回程度の循環利用を実現
パナソニックとの連携
パナソニックの「Panasonic Factory Refresh」(点検・整備済み家電の再販売事業)と、クラスの循環型インフラを融合。パナソニックのリファービッシュ・リサイクルの知見とアセットを活用し、家具・家電領域のサーキュラーエコノミーを加速させる方針。
Panasonic Factory Refreshの実績:
- 2024年4月開始、2025年2月に13カテゴリーへ拡大
- 購入者満足度: 品質91%、他者推奨93%、総合97%(2024年4月〜11月)
- Circular Economy Hub発表 2026/08/13
MobiSaviと愛媛日産、EVバッテリー集荷・再利用ハブの試験運用開始へ。地域完結型EV資源循環モデルへ一歩
概要
愛媛県で、自動車ディーラーを起点とした使用済みEVバッテリーの集荷・性能評価・再利用供給の拠点が2026年10月に試験運用を開始する。愛媛日産がハブ拠点を整備し、MobiSaviが県内企業向けにリパーパス製品開発の研修を実施。地域完結型のEV資源循環モデル構築を目指す国内初の取り組み。
事業の背景と課題
- EVバッテリーの集荷・性能評価拠点が地域に少なく、遠方輸送コストや物流負担が再利用体制の普及を妨げてきた
- リパーパス市場拡大には、品質を確保した中古電池の安定供給体制が全国的な課題
- 愛媛県は新車EV普及から使用済みバッテリーのリサイクルまでを地域内で完結させるモデルを推進中
主な取り組み内容
実施主体 受託事業 主な内容 愛媛日産 EVバッテリー集荷・再利用ハブ拠点における性能評価スキーム実証等事業 ・LBEJ認証取得<br>・複数メーカー対応のハブ整備<br>・EVバッテリー集荷・性能診断・評価スキーム設計 MobiSavi EVバッテリー再利用市場参入促進事業 ・県内企業約10社向け研修プログラム<br>・LBエンジニアリングと連携した技術提供<br>・リパーパス製品開発人材の育成
スケジュール
- 2026年10月: ハブ拠点の試験運用開始
- 2028年度: 本格稼働を目指す
今後の展開
- 人材育成の成果とディーラー起点のハブ運営ノウハウを他地域へ展開するモデルケースと位置づけ
- 愛媛県「えひめEVサーキュラーエコノミー推進協議会」の取り組みを具体化し、全国展開の第一歩とする
- Circular Economy Hub発表 2026/08/13
テラサイクル、使用済ニコチン電子タバコの全米リサイクルサービス開始。回収から再資源化まで
米テラサイクルが2026年7月29日、使用済みニコチン電子タバコ(ベイプ機器)の回収から再資源化までを一括で担う全米規模のリサイクルサービスを開始した。家庭から企業まで幅広い利用者を対象とし、産業・法人向け部門のテラサイクル・コマーシャルが運営する。
サービス概要
項目 内容 サービス名 Nicotine Vape Device Recycling Service 開始日 2026年7月29日 対象機器 使用済みニコチン電子タバコ・ベイプ機器(液体を蒸気化して吸引するタイプ) 対象利用者 家庭から企業まで幅広い利用者 提供範囲 全米規模 運営部門 テラサイクル・コマーシャル(産業・法人向け部門) 実務上のポイント
- 回収から再資源化まで一括対応: 使用済み電子タバコの処理を包括的に担うサービス
- リチウムイオン電池を含む機器: 電子タバコには電池が含まれるため、適切な処理が必要
- Circular Economy Hub発表 2026/08/12
PPWR適用開始目前、欧州委がFAQ第2版を公表。製造者・生産者の判定基準などを追加
欧州委員会が2026年8月12日のPPWR一般適用開始を前に、FAQ第2版を公表。製造者・生産者の判定基準など定義規定の解釈を中心に論点を追加し、初版からの変更箇所をすべて明示している。
主な内容
- 公表日: 2026年8月3日
- 文書: 包装・包装廃棄物規則(PPWR)に関するFAQ第2版
- 発行元: 欧州委員会環境総局
項目 内容 更新内容 定義規定の解釈を中心に多数の論点を追加。初版からの変更箇所は「NEW」「UPDATED」で明示 PPWR発効日 2025年2月11日 一般適用開始日 2026年8月12日 経過措置 指令94/62/ECの一部規定(包装最小化に関する本質的要件など)は規則第70条(1)(b)に基づき2029年末まで効力を有する 実務への影響
- 製造者・生産者の判定基準が明確化され、拡大生産者責任の対象範囲が具体化
- 一般適用開始まで残り数日のタイミングでの公表のため、早急な内容確認が必要
- Circular Economy Hub発表 2026/08/12
経産省、ラベルレスペットボトル拡大へ省令改正。コカ・コーラシステムは10月に自販機展開へ
経産省がラベルレスペットボトルをバラ売りにも拡大。コカ・コーラは10月から自販機で展開開始
経済産業省は2026年7月30日、ペットボトルのラベルレス化をバラ売り(単品販売)にも認める省令改正を施行した。従来は箱売りに限定されていたが、今後は自動販売機などでの単品販売でもラベル省略が可能になる。コカ・コーラシステムは10月から全国の自販機で「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」の販売を開始する。
改正の背景と内容
項目 従来 改正後 対象 箱売りのみ バラ売り(単品販売)も可能 PETマーク表示 容器への刻印 + ラベル貼付の両方が必要 刻印のみでも可(他法令に基づく表示がラベルに不要な場合) 施行日 2020年4月(箱売り) 2026年7月30日(バラ売り) - 産業構造審議会での議論とパブリックコメントを経て決定
- 刻印のみでも消費者が従来と同様のリサイクル行動をとれることを確認
コカ・コーラシステムの自販機展開
- 製品: 「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」
- 開始時期: 2026年10月より順次
- 従来の販売: 2020年4月からオンライン通販などでケース販売
背景となる課題(全国清涼飲料連合会調査):
- 自宅でキャップ・ラベルを剥がす人: 約80%
- 屋外で剥がす人: 約30%
- → 外出先での分別実施率が低い
今後の展開
- 現時点で自販機向け展開を発表しているのはコカ・コーラシステムのみ
- 省令改正はペットボトル飲料全般が対象で、特定企業に限定されない
- 小森経済産業大臣政務官、全国清涼飲料連合会、経団連が参加する発信イベントで周知
- Circular Economy Hub発表 2026/08/12
マテリアルリサイクルにおける異物混入がプラ循環の障害に。英大学、分析技術の導入を提言
英マンチェスター大学の研究チームが、プラスチックのマテリアルリサイクルにおいて、異なる種類のポリオレフィンが混入すると材料の均一性が損なわれ、再生材の性能が著しく低下すると警告。選別精度の不足が循環移行の大きな障害になっていると指摘した。
研究の主な指摘
- 異物混入の影響: 選別精度が不十分なまま異なる種類のポリオレフィンが混入すると、材料内部の均一性が損なわれる
- 再生材への影響: 混入により再生材の性能が著しく低下
- 循環移行の障害: 選別精度の問題がプラスチックの循環移行を大きく妨げている
提言内容
研究チームは分析技術の導入を提言(具体的な技術内容は会員限定記事のため不明)
注: 本記事は会員限定記事のため、詳細な研究内容・提言される分析技術の具体的内容・実務への影響などは抜粋から確認できません。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/10
廃棄物の均質化とサイズ制御を自動化。日工がアミタのスマートファクトリーにセメント原燃料の製造設備を納入
日工がアミタサーキュラーのスマートファクトリー「ZERO I」(兵庫県姫路市)に、廃棄物を均質化し規格サイズ(40mm以下)にそろえる自動化設備を納入。セメント原燃料などの循環資源を製造する工程を自動化し、2026年7月9日に本格稼働を開始した。
設備の処理工程(4段階)
工程 内容 均質化 2軸混練ミキサで廃棄物を練り混ぜ、水分量・粘性を調整。カメラで監視し、2027年内にAI画像診断による自動判定を実装予定 サイズ制御 振動ふるい機で規格サイズを満たすかふるい分け 自動ループ再破砕 規格外材料を2軸破砕機で砕き、規格サイズに収まるまで循環 自動搬送 規格サイズに整った循環資源のみを製品ヤードへ送る ZERO Iの特徴
- 保管能力: 最大18種類の廃棄物を同時期に保管可能
- 製品: セメント産業向けのセメント原燃料が主力
- リサイクル率: 廃棄物の100%リサイクルを実現
- 自動化計画: 2027年をめどに循環資源製造プロセス全体の完全自動化を目指す
アミタサーキュラーは入荷・製造・保管・出荷のオートメーション化を支えるデータ基盤を段階的に実装中。本設備はこの自動制御システムと連動して稼働する。セメント協会によると、2024年度はセメント1トンの製造に478kgの廃棄物・副産物が活用されており、今回の自動化は原燃料製造工程そのものを高度化する取り組みとなる。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/10
東京都、サーキュラーエコノミー実装化事業の一次公募結果発表。遊休備品シェアやこども靴リユースなど8事業。二次公募も実施中
東京都が2026年7月29日に発表した一次公募では、オフィス遊休備品のシェアリングや子ども靴のレンタル、生ごみ肥料化など8事業を選定。現在、二次公募を8月21日まで実施中(補助率1/2、上限200万円、プラスチック関連は500万円)。
一次公募の選定結果(8事業)
事業者 連携先 事業内容 PAX TOPOLOGY株式会社 コインスペース、千代田運輸等 オフィス・倉庫の遊休什器を法人間でシェアするプラットフォーム「遊休マーケット」の実証 株式会社SlowFast 墨田区 サイズアウトした子ども靴の回収・洗浄・再販を行う月額制レンタルサービス。児童館・図書館に回収ボックス設置 合同会社渋谷肥料 首都圏の農業法人等 渋谷の生ごみを肥料化してサツマイモ栽培、収穫物をスイーツに加工し都市部で消費する循環システム その他5事業 不明 制服・寝具等の繊維リサイクル、食品副産物の原料化、量り売り・リユース容器導入、ナッジ手法による行動変容実証など 共通点: 全8事業が自治体・大学・他企業との連携を前提としている。
二次公募の概要
- 期間: 2026年7月29日〜8月21日
- 対象: プラスチック、食品ロス、ビン・缶、紙類、衣類、寝具等の削減に係る地域でのモデル事業・実証事業
- 補助率: 対象経費の1/2
- 上限額: 200万円(プラスチック関連事業は500万円)
- 詳細: TOKYOサーキュラーエコノミーアクションのウェブサイトで案内
本事業は「ゼロエミッション東京」実現に向けた地域密着型サーキュラーエコノミー推進の一環。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/07
英広告基準協議会、ユニクロ・アディダス・カルバン クラインのリサイクル広告に違反判断。根拠不十分と指摘
英国広告基準協議会(ASA)が、ユニクロ・アディダス・カルバン クラインの3社によるリサイクル素材訴求のGoogle検索連動型広告を「根拠不明確・実態誇張」として違反判断した。AIを活用した広告監視システムで発見された案件で、小売ファッション業界の環境訴求を対象とした一連の調査の一環。
違反判断の概要
項目 内容 判断日 2026年6月24日 対象企業 ユニクロ、アディダス、カルバン・クライン 対象広告 Googleの検索連動型広告(リサイクル素材訴求) 違反理由 根拠不明確、または実態を誇張 発見方法 AIを活用した広告監視システム 背景
- ASAが小売ファッション業界の環境訴求を対象に進めている一連の調査の一環
- 3件とも同日に判断が公表された
実務への影響
リサイクル素材を訴求する広告では、具体的な根拠データの明示と実態に即した表現が求められる。英国市場向けの環境訴求広告を展開する際は、ASAの基準を事前に確認する必要がある。 - Circular Economy Hub発表 2026/08/07
横浜・星川駅構内に循環文化創造拠点「Sta.R」誕生、廃材とアートで循環を体験できる場に
横浜市保土ケ谷区の星川駅構内に、廃材とアートを通じて循環を体験できる拠点「Sta.R」が2026年8月24日にオープン。横浜市の創造都市政策における都心臨海部以外では初の創造界隈拠点となる。
施設の3つの主要機能
機能 内容 Material Library 地域の廃材や循環型素材を集めた素材図書館。アップサイクルや工作に活用可能 Я gallery 循環をテーマとする芸術作品の鑑賞・発表ギャラリー。アートを通じて既存概念を批評的に捉える企画を展開 Re:store 横浜市内を中心とした循環型グッズやアップサイクルプロダクトを販売するショップ オープン記念イベント
- 8月29日: 廃材活用の什器づくりワークショップ
- 9月1日: トークイベント
- 9月19日: 「Sta.R Fes」と初展覧会「circle to circle」(アーティスト:Mikiko Kamada氏)
今後も循環・サステナビリティをテーマとするトークイベント、スクールプログラム、アップサイクル・リペアワークショップ、芸術祭などを実施予定。
施設概要
- 開設日: 2026年8月24日
- 開館時間: 平日 11:00-20:00、土日 10:00-19:00
- 定休日: 祝日・毎週火曜日、年末年始
- 場所: 相鉄本線「星川駅」直結(改札から徒歩約1分)
運営は、Circular Economy Hub運営のアーティクル株式会社と合同会社Route Designによる協働組織体「Creative Circular City Collective」が、横浜市・相模鉄道・相鉄アーバンクリエイツ・相鉄ビルマネジメントと連携して実施。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/07
英コンクリート業界、初の循環経済行動計画を発表。ライフサイクル全体の循環性指標も設定
英国のコンクリート業界団体MPA UK Concreteが、構造用建設材料として初となる循環経済行動計画(CEAP)を発表。ライフサイクル全体でコンクリートをより長期間・高い価値で使い続ける仕組みを整え、廃棄物削減や資源効率向上を産業横断的に進める戦略的枠組みを示した。
主なポイント
- 対象: コンクリート業界全体
- 目的: ライフサイクル全体での循環性向上、廃棄物削減、資源効率向上
- 特徴: 構造用建設材料として初の循環経済行動計画
- 意義: 今後の政策・市場要請に応える基盤となる戦略的枠組み
注: 本記事は会員限定記事のため、具体的な循環性指標の内容、目標値、実施スケジュール、参加企業数などの詳細は不明。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/06
循環型ビジネス設計ツール、ドナウ地域で完成。食品・繊維など5分野で、バリューチェーン再設計などに活用可能
EUのドナウ川流域14カ国を対象に、循環型ビジネスモデルへの移行を支援するデジタルツール「DECIDE Toolbox」が完成した。食品・繊維など5分野でバリューチェーン再設計などに活用できる。
ツールの概要
項目 内容 ツール名 DECIDE Toolbox 対象地域 ドナウ川流域14カ国 対象分野 食品・繊維など5分野 主な用途 バリューチェーン再設計など 開発枠組み Interreg Danube Region Programme(インタレグ・ドナウ地域プログラム) 資金 EUが共同出資 背景・目的
- ドナウ地域の競争力強化と持続可能な発展を後押しする取り組みの中核成果
- 循環型ビジネスモデルへの移行を支援するデジタルツールとして設計
注: 具体的な活用方法、5分野の詳細、ツールの機能などは原文抜粋に記載なし。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/06
EU、「修理する権利」を本格導入。家電の長寿命化と循環経済を推進
EUが2026年7月31日、洗濯機・冷蔵庫・スマートフォンなど家電・電子機器を対象に「修理する権利指令」を域内で本格導入。加盟国は同日までに国内法化を完了し、適用を開始した。
概要
- 施行日: 2026年7月31日
- 対象製品: 洗濯機、冷蔵庫、掃除機、テレビ、スマートフォン、タブレットなど家電・電子機器
- 適用範囲: EU加盟国全域(各国が国内法化済み)
今後の展開
欧州委員会は以下を検討中:
- 対象製品の拡大
- スペアパーツ供給に関する追加要件の策定
注: 本記事は会員限定記事のため、具体的な修理義務の内容、メーカーの対応期間、罰則規定などの詳細は不明。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/05
再生材活用が最も難しいとされてきたBOPPフィルムリサイクルに突破口、PureCycleが三井物産・RM TOHCELLOと提携
米PureCycle Technologies社が2026年7月15日、三井物産およびRM TOHCELLOと戦略的パートナーシップを締結し、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(BOPPフィルム)へのリサイクル材料活用を目指す取り組みを開始した。BOPPフィルムは再生材活用が最も難しいとされてきた分野であり、今回の提携はその突破口となる可能性がある。
提携の概要
項目 内容 発表日 2026年7月15日 参画企業 PureCycle Technologies(米)、三井物産、RM TOHCELLO 目的 BOPPフィルムへのリサイクル材料活用 商業契約目標 2027年 BOPPフィルムは包装材として広く使われているが、従来は再生材の活用が技術的に困難とされてきた。本提携により、PureCycleの技術と三井物産・RM TOHCELLOの事業基盤を組み合わせ、実用化を目指す。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/05
三菱化工機・川崎市・夢見ヶ崎動物公園、動物公園で発生する食物残さの堆肥化から商品開発・収益還元へ
川崎市の夢見ヶ崎動物公園で、食物残さを堆肥化し、その堆肥で育てた農作物を商品化して収益を公園運営に還元する「夢見ヶ崎プロジェクト」が2026年7月27日に発足した。公共施設の廃棄物を収益源に転換する地域循環モデルの実証実験として注目される。
プロジェクトの仕組み
- 堆肥化: 動物公園で発生する食物残さをコンポストで堆肥化
- 栽培: 堆肥でホップやレモングラスなどを栽培
- 商品開発: 地域企業と連携してオリジナル商品を開発・販売
- 収益還元: 売上の一部を動物公園の運営費に還元
参画メンバー
- 行政: 川崎市
- 企業: 三菱化工機、東海道BEER川崎宿工場、元祖ニュータンタンメン本舗、菓寮 東照(創業110年超の和菓子屋)、KADOKAWA DREAMS(プロダンスチーム)
- 地域: 幸区の施設・NPO法人、地元インフルエンサー、ご当地アイドル、子どもたち
スケジュール
項目 日程 連携協定締結 2026年6月15日 プロジェクト発足 2026年7月27日 商品発売予定 2026年11月1日(川崎市内イベント「Colors, Future! Summit」) 既存の動物園の取り組みとの違い
他の動物園(札幌市円山動物園、大阪市天王寺動物園など)も糞や食べ残しの堆肥化を実施しているが、堆肥を園内や近隣で活用する段階にとどまる。本プロジェクトは堆肥化を収益化の起点と位置づけ、商品販売から運営費還元まで一連の仕組みとして組み込んでいる点が特徴。
背景
高度経済成長期に整備された公共施設の老朽化、入場料収入の伸び悩み、アニマルウェルフェアへの関心の高まりを受け、動物園は収入確保策を模索してきた。本プロジェクトは市民負担を増やさず、企業・自治体・市民が資源を循環させる手法として検証される。
- Circular Economy Hub発表 2026/08/05
EU ETS改正案、廃棄物焼却を初めて対象に。完全義務化は2034年、Zero Waste Europeは抜け穴を指摘
EU排出量取引制度(EU ETS)の改正案が2026年7月17日に発表され、自治体規模の廃棄物焼却施設が初めて排出枠購入の義務対象となった。処理能力が1時間当たり3トンを超える非有害廃棄物の焼却・共焼却施設が対象で、EU域内のほぼすべての自治体焼却施設が含まれる見込み。
主な内容
項目 内容 対象施設 処理能力1時間当たり3トン超の非有害廃棄物焼却・共焼却施設 義務化スケジュール 2031年から段階的導入、2034年に完全義務化(排出量100%負担) 当初予定との差 現行ETS指令の想定(2028年開始)より遅延 背景
- これまでEU ETSは発電所、製鉄・セメント等の産業施設、航空・海運事業者を対象としていた
- 自治体運営の廃棄物焼却施設は対象外だった
- 今回の改正で焼却施設も燃やしたCO2への費用負担が義務化される
Zero Waste Europeは抜け穴を指摘しているが、具体的な指摘内容は原文抜粋に含まれていない。